神様・仏様に何を誓うのか・・・・

保育園児の七五三のお参りに同行させていただきました。
先生方に
「いつも見守ってくれている神様に ありがとうございます という気持ちでお参りしましょう。」
と言われた園児たちは一生懸命お参りをしていました。
私が中学生だったときに、ある和尚様が
お寺や神社でお参りをするときには 「宝くじが当たりますように!」 や 「○○大学に合格できましように!」などとお願いをするのではなく、自分がどのように生きるのかを誓うことが大切だ
と話しているのを聞いて驚いたことを覚えています。
非常にお唱えする機会が多い 四弘誓願文【しぐせいがんもん】 という短いお経があります。
漢字の数でいいますと わずか28文字のお経であり、
仏教徒として常に心に留めておく必要がある4つの誓いの言葉であり、読経の最後に心を込めて合掌しお唱えするお経です。
4つの誓いとは簡単に表すと
・多くの命を救うことを誓う
・悪いことをしないと誓う
・仏の教えを学ぶことを誓う
・悟るために努力することを誓う
となります。
「自分に何ができるのか」 ・ 「自分が何をすべきなのか」
を明確に教えてくれるお経です。 「誰かに何かをしてもらう」 ことを期待するよりも 、 「自分が誰かに何かをする」 という布施【ふせ】の心を大切にしています。
園児たちは先生に 「ありがとう という気持ちでお参りをしましょう」 と言われ、戸惑うことなく手を合わせお参りをしていました。
「 有難う【ありがとう】 」 と、何のこだわりもなく 心から言えるということこそが、4つの誓いの実践なのだと思います。
そして、何のこだわりもなく 「ありがとう」と心の中で言うことができる程に園児たちの心が美しい(調っている)からこそ、お参りをする姿も美しいのだと感じました。
- 関連記事
-
- 「4」は不吉な数字なのか? (2015/11/19)
- 何のために学ぶのか? (2015/11/17)
- 神様・仏様に何を誓うのか・・・・ (2015/11/13)
- サツマイモの葉っぱを見て感じること (2015/11/11)
- イモを掘って感謝する!! が、目標です・・・ (2015/11/10)