写経会のときに どんな話しをしているの? その12
東光寺(静岡市清水区横砂)で行われている写経会で、副住職(新米和尚)の法話と配布させていただいている絵葉書を紹介させていただきます。
※なぜ、絵葉書と法話(仏教のお話)が登場するのかはこちらをご覧ください。
※写経会の御案内はこちらをご覧ください。
今回は第12回目です。
有難う【ありがとう】

同じものを見たとしても、感じ方は人それぞれです。
例えば、食事がお粥と梅干しだけだったとします。
豪華な夕食を期待していたのに、食卓にお粥と梅干ししかなければ残念な気持ちになります。
しかし朝早く起き、1時間弱お経を読み、坐禅をした後に食べるお粥は、空腹な胃袋へと優しくゆっくりと流れていくお粥を感じることができ、
「ありがたい」
と思います。
ありがたい ・ ありがとう という言葉の語源は あるお経の言葉(お釈迦様の教え)であるとも言われています。
法句経(お釈迦様の教えを記したとても古いお経)の182に
人の生(しょう)を
受くるは難(かた)く
やがて死すべきものの
いま生命(いのち)あるは有難(ありがた)し
とあります。 この言葉は
今、ここに自分の「命」があることを実感することの大切さを説く言葉であります。
「命」が誕生することは 大変に難しいこと
↓
命が有ることは難しい
↓
有ることが難しい
↓
ありがとう
となるわけです。
豪華な食事を期待していたのに 食事がお粥だったから 「ありがとう」とは感じず、
お腹が空いているから 食事がお粥でも 「ありがとう」 と感じることができる
という考え方では 「ありがとう」 を正しく使っていることにはなりません。
どんなものに対しても こだわることなく 「ありがとう」 と感じる心、
または
「ありがとう」 と 感じずにはいられない心
これこそが、本当の「ありがとう」なのだと思います。
身体と呼吸と心を調えることで 心からの 「ありがとう」 を発することができるはずです。
心からの 「ありがとう」 は 自分だけでなく他人をも大切にする言葉であり、
生かされている自分を感謝するからこそ 「ありがとう」ということができるのです。
臨済宗妙心寺 生活信条
一日一度は静かに坐って 身と呼吸と心を調えましょう
人間 の尊さにめざめ 自分の生活も他人の生活も大切にしましょう
生かされている自分を 感謝し 報恩の行を積みましょう ...
※なぜ、絵葉書と法話(仏教のお話)が登場するのかはこちらをご覧ください。
※写経会の御案内はこちらをご覧ください。
今回は第12回目です。
有難う【ありがとう】

同じものを見たとしても、感じ方は人それぞれです。
例えば、食事がお粥と梅干しだけだったとします。
豪華な夕食を期待していたのに、食卓にお粥と梅干ししかなければ残念な気持ちになります。
しかし朝早く起き、1時間弱お経を読み、坐禅をした後に食べるお粥は、空腹な胃袋へと優しくゆっくりと流れていくお粥を感じることができ、
「ありがたい」
と思います。
ありがたい ・ ありがとう という言葉の語源は あるお経の言葉(お釈迦様の教え)であるとも言われています。
法句経(お釈迦様の教えを記したとても古いお経)の182に
人の生(しょう)を
受くるは難(かた)く
やがて死すべきものの
いま生命(いのち)あるは有難(ありがた)し
とあります。 この言葉は
今、ここに自分の「命」があることを実感することの大切さを説く言葉であります。
「命」が誕生することは 大変に難しいこと
↓
命が有ることは難しい
↓
有ることが難しい
↓
ありがとう
となるわけです。
豪華な食事を期待していたのに 食事がお粥だったから 「ありがとう」とは感じず、
お腹が空いているから 食事がお粥でも 「ありがとう」 と感じることができる
という考え方では 「ありがとう」 を正しく使っていることにはなりません。
どんなものに対しても こだわることなく 「ありがとう」 と感じる心、
または
「ありがとう」 と 感じずにはいられない心
これこそが、本当の「ありがとう」なのだと思います。
身体と呼吸と心を調えることで 心からの 「ありがとう」 を発することができるはずです。
心からの 「ありがとう」 は 自分だけでなく他人をも大切にする言葉であり、
生かされている自分を感謝するからこそ 「ありがとう」ということができるのです。
臨済宗妙心寺 生活信条
一日一度は静かに坐って 身と呼吸と心を調えましょう
人間 の尊さにめざめ 自分の生活も他人の生活も大切にしましょう
生かされている自分を 感謝し 報恩の行を積みましょう ...
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