後悔しないお葬式⑯ 四十九日
四十九日=忌明け、って前を向かなきゃいけないの? ~知っておきたい大事なこと~
【インスタで学ぶ、後悔しないお葬式⑯】
四十九日の法要を忌明け(きあけ)と言います。
しかし、四十九日が過ぎたら悲しみが無くなるのでしょうか。
前を向いて歩きだすことができるのでしょうか。
前を向かなきゃいけないのでしょうか?
もちろん、そんなことはありません。
だからといって悲しい気持ちになって下を向き続けるわけにもいけません。
私達は法要の際に手を合わせて前を向きます。
これは、前を向くことで悲しみと一緒に歩んでいこうとしているのかもしれません。
※ここで紹介している内容は東光寺(臨済宗妙心寺派)で行っているお葬式についてのお話です。宗派や地域によって違いがあることを御了承ください。
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妻
お葬式が終わって、初七日も終わって、次に来るのが四十九日の法要ですねー
お餅のイメージが強いです…小さいお餅をいかにきれいに積むか。
私
そうだね、四十九日の法要と言えばお餅のイメージが強いよね。
昔から、亡くなった大切な方に少しでも良いものをお供えしたいという気持ちがお餅に現れているよね。
妻
ふーん。気持ちまであんまりちゃんと考えてなかった。
私
お米や、もち米という貴重品を用いて供養の品を用意したってことは、それだけの気持ちが現れているよね。
妻
母のときもいろいろ用意したなー。できるだけのことをしたい、って思ったもんな。
でもさ、法要中、やっぱり涙が止まらなかったんだよ。1ヶ月以上経って、少しは落ち着くかと思ったけど、全然そんなことなくて。
私
涙が止まらなくなるよね。「法要をすると気持ちが軽くなる」って言う人もいるけど、そうじゃないよね。
悲しい気持ちを思い出すよね。
妻
泣き
私
でも、私達は法要などで手を合わせたときに自然と顔をあげるよね。
そこがとっても大切な部分で、悲しい気持ちになって下を向き続けるんじゃなくて、上を見ることで悲しみと一緒に歩んでいこうとすることができると思うんだよね。
妻
四十九日までは1週間ごとにお参りの機会があるから、そのたびに一旦は上を向けるんだね。
私
そうなんだよ。下を向いて泣き続けることを亡くなった人が望んでいないことは分かっていても、どうしても下を向いてしまう。
そんなときに、7日ごとの法要がひとつのきっかけになるよね。
妻
そうやって、1週間ごと、大事に向きあえるといいね。