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後悔しないお葬式⑬ 収骨

骨を二人一組で拾うのはなんで?



【インスタで学ぶ、後悔しないお葬式⑬】



大切な方が亡くなった場合。火葬をします。
火葬が終わり、お骨を拾うことを収骨(しゅうこつ)や骨上げ(こつあげ)と言います。

収骨の際には、骨を二人一組で拾う習慣があります。
なぜ、二人一組なのでしょうか。 そこには、大切な想いが込められています。



※ここで紹介している内容は東光寺(臨済宗妙心寺派)で行っているお葬式についてのお話です。宗派や地域によって違いがあることを御了承ください。


毎週土曜曜日にインスタ(Instagram・インスタグラム)を更新し、その内容をブログにも掲載しています。



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※これまでの記事はこちらです。





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火葬の話を前回したので、続いては【収骨(しゅうこつ)】だね。お骨上げ(おこつあげ)とも言うよねー。
これって二人一組でお骨を拾うよね。食事のマナーで「箸から箸はだめ!」って怒られるやつ。



「箸渡し」だね。なんでダメか分かる?



骨を拾うときの箸の使い方だから、縁起が悪いってことだと思う。




一般的にはそう言われているよね。でも、縁起が悪いっていうと少し引っかかるなぁ。
仏教者としては縁起が悪いというよりも
お骨を拾うという特別なことを、普段の食事のなかでするのは避けたいと考えたんじゃないかな。



なるほど!そういう考え方があるのは発見です!!!



この、収骨のときに二人一組で骨を拾う習慣には意味があるんだよ。


意味?よく知らないなー
そうするもんだ、って思ってる。



あの習慣は橋渡しって言うんだよ。



何をどこへ橋渡しする?



亡くなった方を、浄土へ橋渡ししたいんだよね。
昔から、亡くなった方は三途の川を渡ると考えていて、無事に渡って欲しいと願ったんだ。
だから三途の川に橋をかけるという思いをこめて「橋渡し」をしているんだよ。



そっか。ちゃんと意味があるんだね。



昔、樹木希林さんが、収骨には小さなお子さんは立ち合わない方がいいという考えがあることに対して「子供にも収骨をさせるべきだ」と言っていたんだ。
これは「橋渡し」を体験することで大切な方が亡くなるということを実感するということだけじゃなくて、込められた思いを学ぶ場になると考えたんだと思うよ。



ほんとそうだねー
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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