涅槃図に学ぶ
「涅槃図に学ぶ」ことはたくさんある。
しかし、「涅槃図に学ぶ」ことは、「涅槃図も純粋な心で見る子供達に学ぶ」なのかもしれない。
お釈迦様は2月15日に亡くなったと言われています。
そのため、この日には多くの寺院でお釈迦様の遺徳に感謝する「涅槃会【ねはんえ】」という法要が行われます。
この涅槃会の際にかけられるのが涅槃図【ねはんず】です。
涅槃図はお釈迦様が亡くなった際の様子が描かれた掛け軸です。
非常に多くのものが描かれている涅槃図には、多くの物語や教えが込められています。

今年も東光寺の境内にある保育園の園児が涅槃会のお参りに来てくれました。
せっかくならお参りをした後に、近くで涅槃図を見てもらおうと準備をしました。
掛け軸を広げると、歓声があがりました。
「あ、象がいる!」
「あ、鬼がいる!」
「あ、泣いている人がいる!!」
彼らは目にしたものを次々に口に出す。
こちらが止めない限り、彼らは感じたことを口に出し続ける。
声の大きさなどから、彼らにとって、ひとつひとつが大発見だと感じていることが伝わってくる。
全てのものが大発見のように感じる彼らの姿を見ていると・・・
「学ぶ」ということは、目の前のことに「感動」することができる純粋な心だと改めて感じる。
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