雪を溶かそうとして感じたこと

駐車場に大量に運び混んでいただいた雪で東光寺の境内にある保育園の園児達はとても楽しい時間を過ごすことができました。
※雪について紹介した記事はこちらです。
その1 清水に雪が降った!!!!?
その2 清水に積もった雪に学ぶ 【子供の声は何の声か】

雪に慣れていない私は、
「明日にはある程度雪が溶けちゃうかな!? なんだかもったいない、せっかくなら長く雪があったら子供達も楽しんでくれるのに」
などと考えていました。
雪に慣れた人に言ったら
「お前はバカか!!」
と一蹴されてしまいそうです・・・
恥ずかしい・・・
もちろん溶けません!静岡に雪が降らないと言っても、それなりに寒いので雪はしっかりと残ります。
経験がないくせに
「氷は0度で水になり、100度で気体(水蒸気)になる。」
という知識だけでものを見ているから、現実と向き合えていない自分に驚きました。
溶け残った雪を見て園児達は楽しそうですが、大人達は「そろそろ駐車場に車を停めたい」と考えています。
そこで、雪を溶かすことにしました。
しかし、雪を溶かした経験などありません・・・
困っていると、手伝ってくださった方が
「ばらして水をかければ大丈夫」
と教えてくれました。
固まった雪をスコップ(シャベル)で砕きながらできるだけ広い範囲に雪を広げて踏みつけました。
固まったままでは溶けなかった雪もバラバラになると、みるみる溶けていきます。
予想より体力と時間はかかりましたが、無事に雪は溶けて駐車場が復活しました。
禅の例え話に「水と氷」はよく出てきました。
悩み、苦しみ、固まった心を氷に。
ほどけた、柔らかい心を水に例えます。
坐禅や読経などの習慣によって氷のように固まった心を溶かすことができるとも説くのです。
今回、雪を溶かしたことで、改めてこの例え話の分かりやすさを感じました。
固まった雪を溶かそうと思ったとき、そのままにしていたら雪は溶けません。
何かの力でバラバラにする。
いったんバラバラになれば、自然と雪・氷は溶けていく。
水をかければもっと早く溶けていく。
悩み、苦しむ心を何とかしたいと思ったとき、その場で何もしないとなかなか心は楽になりません。
何か行動をすることで、環境が変われば心が楽になる可能性が高くなります。
何かのきっかけが加われば、そこからいっぺんに心が楽になることもあります。
そして、何よりも柔らかい心の人に包まれれば、自分の心も楽になる。
共通する部分がたくさんあります。
これまで何気なく例え話として使っていましたが、今回の経験を通して、より力強く「水と氷」の話ができそうです。
でも、何よりも大切にしなくていけないのが、知識ではなく実践。
動き出さなければ始まらないということを忘れずに、これからも実践を続けていきたいと思います。
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