清水に積もった雪に学ぶ 【子供の声は何の声か】
先日の記事で「清水に雪が降った!!!!?」と題して、境内にある保育園に届いた雪について紹介をしました。
※先日の記事はこちらです。
記事の中で、
トラックから落とされる瞬間には見守る園児から大きな歓声が上がり、雪は日常生活の支障になる迷惑なものとして報道されることもあるが、場所や受け取る人が変わるとプレゼントになると感じた。

と書きました。
子供達の大きな歓声が上がったときに、雪を運び込んでくださった男性が
「子供の大きな声っていいですね。普段の汚れた心が洗われるようです。」
と話してくださいました。
子供を預かる施設に対して
「子供の声がうるさくて迷惑だ」
などと言った苦情が入る世の中ですが、同じ”子供の声”を聞いても、うるさいと感じる人もいれば、心を洗う仏の声に聞こえる人もいるのです。
仏教の教えを分かりやすい現代の言葉で説いた”仏教聖典”の中に有名な逸話があります。
昔、ひとりの王があって、象を見たことのない人を集め、目かくしして象に触れさせて、象とはどんなものであるかを、めいめいに言わせた。
象の牙に触れた者は、象は大きな人参のようなものであるといい、
耳に触れた者は、扇のようなものであるといい、
鼻に触れた者は、杵のようなものであるといい、
足に触れた者は、臼のようなものであるといい、
尾に触れた者は、縄のようなものであると答えた。
ひとりとして象そのものをとらえ得た者はなかった。
人を見るのもこれと同じで、人の一部分に触れることができても、その本性である仏性を言い当てることは容易ではない。
とあるのです。
子供の声が憎き大人なのか、仏の声なのか・・・
その本性を見ていくことの大切さを感じた出来事でした。
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