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消し炭の運び方に学ぶ 「苦」との向き合い方

600消し炭の運び方202301



燃やした竹に水をかけた消し炭(けしずみ:)がカゴいっぱいに入っていいます。


このカゴを移動させたい。と思ったら持ち上げるしかありません。


皆さんならどうやって持ち上げますか。



私は服が汚れることを嫌い、カゴが体につかないように手を伸ばして持ち上げて腕と腰を痛めました。


そこで、汚れても良い服に着替えてお腹や足にカゴを密着させて持ち上げてみました。


その結果、体を痛めずに持ち上げることができます。




触れば確実に手や服を汚す消し炭は「苦」と似ているように感じます。

そう考えると、カゴの持ち上げ方と「苦」との向き合い方は同じものかもしれません。

自分が汚れることを嫌って「苦」から中途半端な距離をとって付き合おうとすると、結局自分自身を傷つけることになります。

それよりも「苦」と密着する方が、結果として自分を傷つけずに済むものです。

もちろん、ただ密着すればよいわけではありません。

「苦」との密着の仕方も間違ってはいけません・・・




カゴいっぱいの消し炭を運びながら、そんなことを考えていました・・・・
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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