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毎週土曜日はインスタの日 【後悔しないお葬式6 龕前念誦】

棺の前でわたしたちができること。


【インスタで学ぶ、後悔しないお葬式⑤】

大切な方を亡くしたときに、棺の前で私達は何ができるのでしょうか。

なんとかこの方が迷い苦しみのない世界へと進んでいって欲しいと願うのではないでしょうか。

臨済宗では葬儀の際に、このような想いを込めて龕前念誦(がんぜんねんじゅ)というお経をお唱えします。






毎週土曜曜日にインスタ(Instagram・インスタグラム)を更新し、その内容をブログにも掲載しています。



Instagram(インスタ・インスタグラム)はこちらです
※これまでの記事はこちらです。





600インスタ用 お葬式6 龕前念誦 修正2


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600インスタ用 お葬式6 龕前念誦 修正6
600インスタ用 お葬式6 龕前念誦 修正7
600インスタ用 お葬式6 龕前念誦 修正8




亡くなってすぐも悲しいけど、棺に納められた姿もまた悲しさが深まる感じがするんだけど…



そうだよね。亡くなったことを実感する瞬間だよね。
実は、お葬式のときに棺の前でお唱えするお経があるのは知ってる?



すみません、よく知りません…



龕前念誦(がんぜんねんじゅ)というお経なんです。
「龕」というのは「棺」を意味する言葉で、棺の前で念誦(お唱えする)という分かりやすいお経です。



わかりやすい?お葬式に参列していて、わかりやすいお経にあまり出会ったことがないのですが…
聴いててわかる?



ですよね~。「わかりやすい」と言ったのは「棺の前で唱えるお経」という直訳のことで、中身は少し難しい言い方になっているよ。



え・・・、どんな!?



実際には「切に以れば生死交謝し寒暑迭に遷る・・・」と始まります。



ふ~・・・・



読んで、聞いても、意味はとらえづらいよね。よく分かります。
でも、内容は
・人生というものは、本当に短くはかないものです。
・〇〇さんは、生縁が既に尽き、迷いの世界から本源の仏の世界へ帰ります。
・ここでうやうやしく、十の仏様の名前を誦して・・・〇〇さんが悟りの道に進みますようにお願い致します。
といったものなんだ。



へぇ~。あたりまえだけど、お経にもちゃんと意味があるんだよね。
こういうの知るのはすごく興味深いです。



そうなんです!! ちゃんと意味があるんです!!!
十の仏様の名前を唱えるところも、亡くなった方のことを思うと、ありとあらゆる仏様の力によって、なんとか大切な人を迷い苦しみのない世界に導きたいという気持ちが現れているよね。



最後の最後に、できる限りのことをし尽そう、し尽したい。どうにかしていい世界に導いてほしいという想いがあふれてる感じがする。


それに、お経の一番最初の『人生というものは、本当に短くはかないものです。』という内容が生きている私たちにもけっこう刺さる…




そうなんです。大切な人の亡くなった姿やお経の言葉を聞いて「人生は短い」ということを実感して、しっかりと生きていくことを仏様や亡くなった方の前で改めて感じることもお葬式の大切な部分だよね。



“お葬式は残された人のため”、ということは聞くけど、お経の中身を知ることで本当にそうなんだなーとすごく思えるよ。



素晴らしい!!
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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