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硬い土と柔らかい土

600サツマイモの栽培 硬い土と柔らかい土

畑のサツマイモを収穫していて驚いたことがありました。




突然ですが、問題です。


サツマイモの栽培について調べると「肥料の吸収力が強いので、肥料は必要ありません。」と書いてあることが多くあります。では、

・何度もサツマイモの栽培を繰り返して養分が少ないけど、サラサラの柔らかい土

・山を削った際に出た固い土

どちらが、サツマイモの栽培に向いているでしょうか?




偶然が重なり、今年のサツマイモの栽培は2種類の土で行たので、この答えを発表することができます。



答えは山を削った際に出た固い土なんです!!



悲しかったです。


”サラサラの柔らかい土”といっても最初からサラサラではありません。


何度も何度もふるいにかけて石を取り除き、少しずつサラサラにしていった土です。

これなら一緒に収穫をする子供達も簡単に収穫ができるぞと期待していた土です。

栽培のしやすさも、私は圧倒的に柔らかい土だと思っていました。



しかし、結果は違いました。驚くことに固い土で育てたサツマイモの方が、収穫量も多く、大きさも立派でした。




なぜ、このようなことが起こったのか・・・


それは、サツマイモの”生きようとする力”に原因がありました。



絵で表すとこのような状態です。

600サツマイモの栽培 硬い土と柔らかい土1



栄養に関しては


600サツマイモの栽培 硬い土と柔らかい土2


このような状態です。




2つの土に同じ種類のサツマイモの苗を植えました。


苗はしっかりと根付き、土の中に根を伸ばしていきました。


土がサラサラなら、そこに根を伸ばしサツマイモができると思っていました・・・・




現実は違ったのです。


サラサラだけど、養分が少なすぎたのです。


サラサラの土に根付いたサツマイモは、サラサラ部分に栄養が無いことに気がつくと、下へ下へと根を伸ばしていきました。


結果として根は畝(うね)の下の硬い地面へと到達し、そこから栄養を吸収しようとしたのです。


そうなれば、サツマイモはどこにできるのでしょうか・・・


全く耕されることが無かった固い地面にできるのです。


栄養もなければ、固い地面ですから大きくもなれない・・・



600サツマイモの栽培 硬い土と柔らかい土3




一方、山の土に根付いたサツマイモたちは、固いがある程度栄養のある山の土に根を張りサツマイモを大きく成長させたのです。


収穫する際に、固い山の土にできたサツマイモは土を削ればすぐにサツマイモが顔を出します。土が固いので簡単ではありませんが、それなりに収穫をすることができました。


しかし、柔らかい土の方は・・・

まず柔らかい土をどかさなければなりません。その上で、やっと見えてきたサツマイモは山の土よりも固い土にがっちり固定されているので心が折れます。

畑で一番固い土からの収穫ですから、サツマイモも折れてしまうのです・・・



以上で、


サラサラの柔らかい土と固い土なら、固い土の方がサツマイモの栽培に向いていることがある



という悲しい出来事の報告を終わらせていただきます。



・なぜ、土に養分がないと言えるのか!?

・この出来事から感じる仏教の教え

などは、文字数が多くなりますので次回以降の記事で紹介をさせていただきます。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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