幸せを探すって 氷を背負いながら水を探すようなもの

妻が描いた絵です。
幸せを
探すって
氷を背負いながら
水を探すようなもの
らしいよ
と書いてあります。
”らしいよ”とは、妻が言った言葉ではないからです。
東京都世田谷区にある龍雲寺住職 細川師が話された言葉です。
白隠禅師坐禅和讃というお経の中は
衆生本来仏なり
(いのちあるもの 全てが 本来は 仏様なのです)
と始まります。
その後に
水と氷の如くにて
水を離れて氷なく
衆生の他に仏なし
衆生近きを知らずして
遠く求むるはかなさよ
と続きます。
それは 水と氷のようなもので
水がないと氷はできません
私達以外に仏はありません
私達自身が仏なのに
遠くに仏を探すのはもったいないことです
という意味です。
水が仏様のような柔軟な素晴らしい心
氷が悩み苦しむ固くなってしまった心を表しています。
水が氷になり、氷が水になるように、私達の心は常に変化していることを示す言葉です。
このことを、細川師は
幸せを探すって 氷を背負いながら水を探すようなもの
と表現されました。
背負っている悩み苦しみが、いつかは自分を潤してくれる
そんな風にも感じる温かい言葉です。
見失いがちな、尊い自分の心を見つめ直す素晴らしい言葉ですので、私も紹介をさせていただきました。
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