アジサイの花の色 と 無分別

畑のアジサイが美しく咲いていました。
赤・青・白
様々な色の花が咲いています。

アジサイは土の性質によって色が変わると聞いたことがあります。
同じアジサイでも植える場所や、土の栄養分が変化すると、花の色が変わると言うのです。
それが理由なのか、アジサイの花言葉の中には「移り気」や「浮気」といったものもあります。
しかし、私は土の性質によって、咲かせる花の色が変わるアジサイ見ていると、仏教・禅の「無分別【むふんべつ】」という言葉を思い出します。
禅では、無分別ということを大切にします。
もちろん、分別は日常の生活では、非常に大切なことです。
ですから、どちらかと言うと無分別は一般的には軽率なことを意味しています。
しかし、禅では“無分別”“区別しない”という意味でとらえます。
区別しないということは「こだわらない・ありのままに受け入れる」言い換えることができ、良い言葉として使っているのです。
土によって色が変わるアジサイは、まさに無分別の姿です。
アジサイは
「赤色になりたいから、あっちの土に移動しよう」
「青色になりたいから、こっちの土に移動しよう」
とはいきません。
根を下ろした、その場所を、ありのままに受入れて花を咲かせています。
その姿は、何も語ることはありませんが、多くのことを教えてくれています。
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