人間は廊下で2週間過ごすとどうなるのでしょうか
私は今でも忘れられない日があります。
それは、小学生の頃に友人達と悪いことをして先生に長時間にわたって罰を受けたことです。
※罰を受けて当然の悪いことですが、何をしたかは省略させていただきます。
友人達と週末に悪いことをして、月曜日に学校へ行くと悪事はばれていました。
朝の会の前に、悪いことをした友人達と共に私は廊下に出されてしまいました。
いわゆる「廊下に立っていなさい!」です。
悪いことをしたので怒られるのは当然です。
廊下で友人達とどうやって謝ったら許してもらえるか相談して、教室をのぞくと
「授業の邪魔をするな!」
と烈火のごとく叱られます。
しょうがないので1時間目が終わるのを待って謝るために教室に入ろうすると
「誰が入っていいと言った!!」
とまたまた烈火のごとく叱られます。
廊下にいて、相談をしている声が教室に聞こえれば烈火のごとく叱られます。
結局、午前中は廊下で静かに過ごしました。
給食の時間になれば入れてもらえるかもしれないと淡い期待は、廊下並べられて私達の給食によって打ち消されました。
謝罪をすることを許されたのは翌日だったと記憶しています。
忘れられない長時間廊下で過ごした思い出です。
この時は、廊下に長時間いることがこんなにも惨めなのかと感じて、2度と悪いことはしないと心に誓いました。
それから、20年が経過して、大人になった私が6週間(2週間を3回)も廊下で過ごすことになるなんて想像もしていませんでした。
東光寺(静岡市清水区横砂)は臨済宗妙心寺派のお寺です。
本山は京都にある妙心寺です。
この妙心寺で今日(令和4年5月8日)から、ある講習会が始まりました。
それが高等布教講習会、通称高等布教です。
私はこの講習会にこれまでに3回参加させていただいています。
どのようなことをするのかは、以前このブログで紹介をしていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
※記事はこちらです。
この講習会、会場は”妙心寺”なのですが、妙心寺にある有名な龍の絵が天井に描かれた法堂【はっとう】でもなく、方丈(本堂)でもなく、宿泊施設(花園会館)でもありません。
廊下です!

誤解のないようにお伝えしますが、廊下と言っても、立派な廊下です。映画の撮影にも使われたことがある大廊下【おおろうか】です。

ここに机やイスなどを運び込み徹底的な研修会が行われるのです。
とはいえ廊下です。
風は吹く、雨漏りもする、ときどき鳩も迷い込みます・・・
小学生の頃は廊下で1日を過ごしただけで惨めな気もちになって落ち込みました。
では、妙心寺の廊下で過ごした2週間はどうでしょう。
とても充実し、学ぶことが非常に多い時間でした。
当たり前のことですが、自分の心次第で、同じ廊下でも感じ方が大きく異なるのです。
白隠禅師坐禅和讃というお経に、
「今・こここそが極楽とも表現される素晴らしい場所だ」
ということを意味する
当処即ち蓮華国
【とうしょ すなわち れんげこく】
という言葉あります。
「高等布教講習会」という言葉を聞くと、廊下で過ごした日々、そして、その廊下が素晴らしい場所だと感じることができた日々のこと、さらに” 当処即ち蓮華国”という大切な教えを思い出します。
それは、小学生の頃に友人達と悪いことをして先生に長時間にわたって罰を受けたことです。
※罰を受けて当然の悪いことですが、何をしたかは省略させていただきます。
友人達と週末に悪いことをして、月曜日に学校へ行くと悪事はばれていました。
朝の会の前に、悪いことをした友人達と共に私は廊下に出されてしまいました。
いわゆる「廊下に立っていなさい!」です。
悪いことをしたので怒られるのは当然です。
廊下で友人達とどうやって謝ったら許してもらえるか相談して、教室をのぞくと
「授業の邪魔をするな!」
と烈火のごとく叱られます。
しょうがないので1時間目が終わるのを待って謝るために教室に入ろうすると
「誰が入っていいと言った!!」
とまたまた烈火のごとく叱られます。
廊下にいて、相談をしている声が教室に聞こえれば烈火のごとく叱られます。
結局、午前中は廊下で静かに過ごしました。
給食の時間になれば入れてもらえるかもしれないと淡い期待は、廊下並べられて私達の給食によって打ち消されました。
謝罪をすることを許されたのは翌日だったと記憶しています。
忘れられない長時間廊下で過ごした思い出です。
この時は、廊下に長時間いることがこんなにも惨めなのかと感じて、2度と悪いことはしないと心に誓いました。
それから、20年が経過して、大人になった私が6週間(2週間を3回)も廊下で過ごすことになるなんて想像もしていませんでした。
東光寺(静岡市清水区横砂)は臨済宗妙心寺派のお寺です。
本山は京都にある妙心寺です。
この妙心寺で今日(令和4年5月8日)から、ある講習会が始まりました。
それが高等布教講習会、通称高等布教です。
私はこの講習会にこれまでに3回参加させていただいています。
どのようなことをするのかは、以前このブログで紹介をしていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
※記事はこちらです。
この講習会、会場は”妙心寺”なのですが、妙心寺にある有名な龍の絵が天井に描かれた法堂【はっとう】でもなく、方丈(本堂)でもなく、宿泊施設(花園会館)でもありません。
廊下です!

誤解のないようにお伝えしますが、廊下と言っても、立派な廊下です。映画の撮影にも使われたことがある大廊下【おおろうか】です。

ここに机やイスなどを運び込み徹底的な研修会が行われるのです。
とはいえ廊下です。
風は吹く、雨漏りもする、ときどき鳩も迷い込みます・・・
小学生の頃は廊下で1日を過ごしただけで惨めな気もちになって落ち込みました。
では、妙心寺の廊下で過ごした2週間はどうでしょう。
とても充実し、学ぶことが非常に多い時間でした。
当たり前のことですが、自分の心次第で、同じ廊下でも感じ方が大きく異なるのです。
白隠禅師坐禅和讃というお経に、
「今・こここそが極楽とも表現される素晴らしい場所だ」
ということを意味する
当処即ち蓮華国
【とうしょ すなわち れんげこく】
という言葉あります。
「高等布教講習会」という言葉を聞くと、廊下で過ごした日々、そして、その廊下が素晴らしい場所だと感じることができた日々のこと、さらに” 当処即ち蓮華国”という大切な教えを思い出します。
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