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般若心経に学ぶ その1 般若心経とは

【般若心経】1般若心経とは


東光寺(静岡市清水区横砂)で開催されている子供坐禅会で話をしたときの原稿です。



いつも坐禅会のときに仏教に関係する話をしています。

今日から、しばらくの間は般若心経というお経について話をしていきたいと思います。

いつも坐禅会のときにお唱えしている般若心経というお経に、私達は何を学ぶことができるのかを少しずつお伝えしていきたいと考えています。



ところで、突然ですが・・・


みそ汁って何味ですか?


と聞かれたら、多くの人が


みその味


と答えるのではないでしょうか。



しかし、みそとお湯だけを混ぜて飲んだことがありますか?


飲んでみると分かりますが、いつも飲んでいるみそ汁と違う味になります。


味がたりないのです。


具が入っていないからではありません。


「ダシ」がないのです。



みそ汁は

お湯 + みそ

ではなく


だし汁 + みそ


で、できています。


だし汁とは、昆布や鰹節、煮干しなどを煮出した汁で、これがないとみそ汁はあまりおいしくありません。


もちろんダシはみそ汁だけに使われているわけではありません。


様々な料理に使われており、料理の基本・土台と言われています。


土台とは建物の一番下にある木材のことで、土台がなければ柱が立たないほど大切な部分であり、柱が立たなければ建物は作ることすらできません。


つまり、「ダシが料理の土台」ということはダシがなければ料理ができないと言ってもよいほど大切なものなのです。




話しを般若心経に戻します。


御存じの通り般若心経とはお経です。


お経とは仏教の教えです。


教えとは、人生をどのように生きていくべきかを説いたものですので、言い方を変えますと


お経 = 人生の教科書


なのです。



皆さんは学校で何種類の教科書を使いますか?たくさん使いますね。


同じように、人生の教科書とも言えるお経もたくさんの種類があります。


般若心経はたくさんあるお経の一つですが、とても人気があり、そしてとても大切にされています。



なぜ、大切にされるのか。


それは300文字もない短いお経の中に大切な教えが詰まった、味わい深いお経だからです。


では、般若心経とはどのようなお経なのでしょうか。


般若心経とは三世紀(約1700年前)に玄奘三蔵(三蔵法師)というお坊さんが六百冊からなる大般若経の大切な部分をまとめたお経です。




「まとめた」と言うと、「短くした」と思うかもしれませんが、ただ短くしたわけではありません。


600冊という膨大な教えの大切な部分をギューっと絞り出したようなものだと私は感じています。


料理のダシは、ダシの素になる鰹節や昆布がたくさんあれば、より味わい深いダシを取ることができます。


同じように、600冊という膨大な尊い教えがあったからこそ、300文字にも満たない短い般若心経というお経が味わい深いのとなり、今でも大切にされ、そして多くの人が救われているのです。





般若心経が、多くの教えを抽出したものだと知ったとき、私達は何を学べば良いのでしょうか。


それは、


幅広く多くのことを学ぶことの大切さです。


みそ汁は みそ と だし汁 で、できています。


みその味だけでなく、だし汁の味わいで みそ汁の全体の味が変わってきます。




では、私達の人生とは何でできているのでしょうか。


私は 


人生 = 人としての役割 + 経験と学び


だと思っています、


人としての役割とは、家族や地域での役割や仕事です。



そう考えますと、私達の人生はみそ汁の味わいがだし汁で変化するように、経験や学びによって大きく変わってきます。



そして、般若心経が膨大な大切な教えを絞り出したからこそ素晴らしいお経になったのであるならば、



私達もより充実した人生を送りたいと考えたとき、膨大な経験と学びが必要になることが分かってまいります。



みそ汁のダシを感じたときだけでなく、般若心経のお経の中にある「味わい深い教え」を感じたとき、その奥にある膨大な教えのことを思い出し、自分自身の人生をより深く、より豊かにするために、多くの経験と学びが必要であることを思い出すことが大切です。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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