坐禅とランニング 「坐禅の効果って何ですか?」

野球部員がランニングをしているのを見て、
「ランニングをする時間がもったいないから素振りをしろ!」
と文句を言う人はあまりいません。
サッカー部の部員がランニングをしているのを見て、
「ランニングなんかするより、ボールを蹴りなさい」
と言う人も多くはありません。
バレーボール部の部員がランニングをしているのを見て
「そんなことより、球を打て!」
と言う人も多くありません。
卓球部の部員がランニングをしているのを見て
「走るよりサーブ練習をした方が効率的だ」
と言う人も多くありません。
なぜでしょうか?
ランニングによって体が温まることは、その後の練習に良い影響を与えることを誰もが知っているからです。
そして、ランニングによって、多くのスポーツに役立つ下半身の強化や持久力の向上が期待できることを知っているからです。
もちろん、ランニングなどしなくても、各種スポーツの技術は身に付きます。
ランニングをしたからといって、各種スポーツが上手くなるわけでもありません。
しかし、ランニングはあらゆる運動の基礎となるものですから、今でも大切にされています。
では、人生の基礎基本とは何でしょうか?
明治大学文学部教授の齋藤孝先生は著書「10歳までに身につけたい座る力」の中で
「座る力は生きる力です。」
と、おっしゃっています。さらに、斎藤先生は
座る力は早い段階で身につければつけるほど、あとの人生が楽になります。「座る力」こそが、一生の中で最大の武器になります。
ともおっしゃっています。
座る力と言えば坐禅です。
もちろん、坐禅をしただけで勉強ができるようになったり、何か特殊な力を手に入れるわけではありません。
しかし、各種のスポーツでランニングを大切にするのと同じように、
人生の中で、「座る力」はとても大切です。
だからこそ、臨済宗妙心寺派では
1日1度は静かに坐って、身と呼吸と心を調えましょう
という言葉にもあるように坐禅を大切にしています。
ランニングは、特別な道具など必要なく、いつでも、どこでも、誰とでも、もちろん一人でも行うことができます。
坐禅も、特別な道具など必要なく、いつでも、どこでも、誰とでも、もちろん一人でも行うことができます。
ただし、ランニングも坐禅も習慣になるまでは、誰かと一緒に行った方が良いこともまぎれもない事実です。
申し訳ありませんが、ランニングに関してはどこで習ったらよいか分かりませんが、
坐禅は東光寺(静岡市清水区横砂)の春休み子供坐禅会(みんなの坐禅会)があります。
※詳しいはこちらをご覧ください。
お寺でも、オンラインでも参加できる坐禅会です。
そして、大人も子供も一緒に坐ることができる、貴重な時間ですので、ぜひ皆さんと一緒に坐禅ができることを楽しみにしています。
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