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伝え上手は、伝わるはずがないと覚悟している人

600こまめ あのね カラー


私は人前で話すことがあります。

これまで、理科の教員として、僧侶として、様々な話をしてきました。

理科は好き嫌いがはっきりとしている教科です。

理科好きは勝手に勉強をして、話を漏らさず聞いてくれます。

しかし、嫌いな人は「理科」「科学」「公式」と言った言葉を聞いた途端に、ちょっとした煙にも反応してシャッターを閉じる高性能な防火シャッターのように、心のシャッターが閉じていきます。

ガラガラという音が聞こえてくるように閉まります。



仏教も同じです。


「宗教」「お布施」なんて言葉は・・・


ですから、話をしても「伝わっていない」と感じることが多くありました。



しかし、どこかで「好き嫌いがあるからしょうがない」と自分に言い訳をしていました。

もちろん、実力も努力も足りないので伝わらないのですが、根本的には「覚悟」が足りなかったと思い知りました。




先日、


「伝え上手は、伝わるはずがないと覚悟している人」


という言葉に触れて、自分の覚悟の無さを痛感すると同時に、これから肝に銘じていきたいと感じました。



この言葉は、多くの著書があり、様々な場所で講演をされている国際大学GLOCOM客員研究員の小木曽健のものです。


小木曽さんは



人間は「伝わっているはず」と思った瞬間、伝える努力をやめてしまう。だから伝わらないし、伝わっていないことすら気づけなくなります

むしろ「簡単に伝わってたまるか」と身構えるくらいで丁度良い。「伝わっていないかも」は、大人も常に意識すべきだと思います





ともおっしゃっています。

「簡単に伝わってたまるか」

大切な言葉です。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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