愛に、血のつながりがいらないことは 夫婦がいちばん知っている。

愛に、血のつながりがいらないことは 夫婦がいちばん知っている。
厚生労働省が新聞に掲載した広告です。
私は
「親子なんだから・・・」
「親だから・・・」
「子供だから・・・」
「血縁関係があるから・・・」
「親戚だから・・・」
という言葉を聞くことが少なくありません。
そんな言葉を聞くたび違和感を覚えます。
血縁関係 = 素晴らしい
親子 = なんでもわかる
子供 = 親のために尽くすのは当たり前
親 = 子供のために尽くすのは当たり前
これらの言葉を否定しているのではありません。
血縁関係がある親子が素晴らしい人間関係を築いている場合も知っています、
血縁関係があっても、見るに堪えない関係性になっている場合も知っています。
私が感じる違和感は「前提が違う」ということです。
「親子とは何か・血縁関係とは何か」を共通理解しないで「親子・血縁・親戚」という言葉を使い、相手に何かをさせようとするから人間関係がこじれたり、違和感を覚えたりするのです。
仏教の教えを、今の言葉で伝える仏教聖典にも親子についての記述があります。そこには以下のように書かれています。
親子の道とは、子は父母に対して五つのことをする。父母を養い、父母のために働き、家系を守り、家督を相続し、祖先に対して供物を捧げることである。
これに対して、親は子に五つのことをする。それは悪を遠ざけ、善をすすめ、知恵・技能を学ばせ、結婚させ、適当な時期に家督を譲ることである。互いにこの五つを守れば、親子の道は平和であり、うれいがない。
時代によって中身に変化をありますが、
「お互いのために何かする」ことが大切であり、血縁関係については何も触れられていないことも重要です。
私はここが、「前提」になると感じており、ここまでタラタラと書いてきた文章を一言にまとめてくれたのが
愛に、血のつながりがいらないことは 夫婦がいちばん知っている。
という言葉です。
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