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昔話 「姥捨て山」に学ぶ その3

600仏教豆知識シール 408-414 昔話シリーズ 姥捨て山3



昔話「姥捨て山(うばすてやま)」は


老人を捨てなくてはいけない国で、母を捨てることができなかった息子が、母に助けられながら国を救い、その働きによって「老人を捨てる国」から「老人を大切にする国」に変わっていくお話です。



実はこの昔話、お釈迦様の説かれた話がモデルになっているようです。ですから、姥捨て山の話は「老人を大切にすることの大切さを説く」だけでなく、非常に多くのことを教えてくれています。







姥捨て山【その3】



皆さんは、困っている人が目の前にいたら助けることができますか?


多くの人が助けようとするのではないでしょうか。


では、自分の身に危険が迫っているときに、困っている人がいたら助けることができます?


私は自信をもって「できる」と答えることができません。





昔話「姥捨て山」の、


息子がお母さんを山まで運び、捨てることを伝える場面は次のように書かれています。



お母さんは驚いた様子もなく、

「いいえ、わたしには何もかも分かっていました。わたしはあきらめていますから、お前は早くうちへ帰って、体を大事にして働いて下さい。さあ、道に迷わないようにして早くお帰り。」





この場面は、姥捨て山が物語を通して伝えたい「慈悲の心」を示しているように感じます。


慈悲の心とは相手のために楽しみを与え、苦しみを抜き去ることです。



これは簡単なことではありません。


ましてや自分自身のいのちが危ないときに、誰かのことを助けることなど、なかなかできません。



お婆さんは山の奥に置いて行かれるわけですから、このままでは死んでしまいます。


しかし、目の前で苦しむ息子を助けるために、苦しみを抜き取るために、優しい言葉をかけるのです。


「姥捨て山」の話は、”老人を大切にしましょう!”だけの話ではありません。


お婆さんの姿から私達は、自分のことを考えず、誰かのために何かをすること、慈悲の心の尊さを学ばなくてはいけないのです。


そして、大切なことは学ぶだけでなく実践することです。


いきなり”自分のことを考えない”は難しいかもしれません。


少しずつ、やれることから始めていくことが大切です。


”今、できること”を見つけて、姥捨て山に登場するお婆さんのように見返りを求めずに行動することから始めてみませんか。


※姥捨て山の記事の一覧やお話しの概要はこちらの記事をご覧ください。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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