運転免許の返納とインターネット

昨日の”インターネット・オンラインは新しい交通手段だと思う“という記事を書きました。
※記事はこちらです。
記事を読んだ方の中には
「そんなの知ってるよ!だから使っているだ!!」
と感じた方もおおくいらっしゃるかもしれません。
では、なぜこの記事を書いたのか。
それは、
「インターネットのことなんかわからない。若い人がやるもの」
という方々にインターネットを身近なものと感じて欲しかったからです。
なぜ、そう感じるのか・・・・
お寺にいると
「車の免許か返納したら、行けるはずのお墓参りに行けなくなった。」と悲しそうに話す高齢者によく出会うからです。
私が暮らす静岡市(清水区)という町は、本当によくある地方都市です。
車は絶対に必要!とまではいきません。
1時間に1本程度と少ないのですが、バスもあり、駅まで出れば1時間に数本の電車に乗って新幹線が止まる駅まで出ることもできます。
だからといって車なしで不自由なく暮らせるかと言えば、そうでもありません。
やはり車があるにこしたことはありません。
では、なぜ車の免許か返納したらお墓参りに行けなくなるのでしょうか。
それは、お寺やお墓が公共交通機関では行きにくい場所にあることが多いからです。
「うん!? それなら返納する前から分かっていたじゃん!!」
と思いますよね。
なぜお墓参りに行けるつもりだったのでしょう。それは返納を進める家族の言葉にあるのです。
家族「お父さん(又はお母さん)、そろそろ年も取ってきたし車の免許を返納しませんか」
高齢者「いやいや、そんなことしたら買い物も大変だし、お寺の行事やお墓参りに行けなくなっちゃうよ」
家族「大丈夫だよ、俺がそれくらいいつでも連れて行ってやるよ!」
高齢者「それなら、運転も怖くなってきていたし、そろそろ返納するか。」
と、ここまでは暖かいホームドラマやアニメ・サザエさんのような美しい流れです。
・・・しかし、現実はこの後、昼ドラのような流れになります。
返納後
高齢者「明日、お墓参りに行きたいから車を出してもらえるかね!?」
家族「明日!?無理だよ!! 俺、仕事だよ。何言ってんだよ。」
高齢者「いやいや、お前がいつでも連れて行ってやるって言ったから免許を返納したのに、なんで連れて行ってくれないんだ!!」
家族「”いつでも”っていうのは、”俺が休みの時ならいつでも”っていうことだよ!!!」
免許返納が正しかったのか、正しくなかったのかは一概には言えません。
しかし、免許を失ったことは事実です。
そんな時に、頼りにするのが別の交通手段です。
電車、バスは便利で安全です。しかし、自分で運転する車のように自由がありません。
だからこそ、新しい交通手段とも言えるインターネットに触れていただきたいのです。
車の運転は複雑かつ素早い判断と、体の動きが必要です。
それに比べて、インターネットは善悪の判断と、ゆっくりでも動く身体の一部があれば操作可能です。
だからこそ、インターネットは若者のものではなく、むしろ高齢者に積極的に活用をしてほしいと考えています。すでに、インターネットの世界で法要・坐禅等の行事・墓参りができるようになってきました。
運転免許の返納を考えた時、インターネットの練習も大切かもしれません。
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