誕生日プレゼントはいりません! と 香典は受け取りません

私はプレゼントをもらうと「え、そんな悪いよ~」と口で言いながらも心の中で「やったー!」と喜ぶ人間です。
あれが欲しい、これはいらないと言うことではなく。送ってくださる方の想いがうれしいのです。
また、同じように誰かに何かを贈りたいと考えたとき、贈り物を考えているとき、贈ったとき、全てが楽しい時間です。
幼かった娘が友人の誕生日プレゼントを楽しそうに選んだり、お菓子を作っている姿を見るとこちらまで嬉しい気持ちになってきます。
そして帰宅後に選んだり、作ったプレゼントを相手が喜んでくれたことを報告している姿を見た時も嬉しい気持ちになるものです。
逆に、そのプレゼントを相手が「いらない!」と言って返されてしまったらどう感じるのでしょうか。
本人はつらい気持ちになるでしょう。
周囲で見ている人も悲しい気持ちになるかもしれません。
「受け取ればいいのに・・・」
と、感じてしまいます。
なぜでしょうか?
プレゼントが無駄になるから?
お菓子が腐っちゃうから?
もちろん、そういった理由もあります。
では、プレゼントにかかった代金や選んだ時間に対する賃金を支払えば良いのでしょうか?
お菓子は作った人が腐る前に食べれば良いのでしょうか?
確かに無駄にはなりません。
しかし、そうではありません。
大切なことは、一生懸命選んだ「想い」であり、この「想い」を形にしたのがプレゼントです。
つまり、プレゼントを受け取らないということは、この想いを受け取らないということになってしまいます。
だからこそ、周囲から見ていると悲しい気持ちになりますし、受け取れば良いのにと思うのです。
葬儀などの時、「香典」を出す習慣があります。
昔は「香奠」と書きました。
奠は供えることを意味する漢字ですので、香を供えるという意味になります。
今は香典と書き、典は物を買うという意味があるそうですから、香典は香を買う金銭を差し上げるという意味になります。
「香」は良い香りをお供えしたり、邪気を払ったり、魔除けなどにも使われてきました。
つまり、亡くなった方への想いを形にした贈り物です。
ですから、「香典を辞退します」という言葉を見たときに、「いろいろと面倒だし、受け取らないのは確かに楽だよなぁ」と思うと同時に、「受け取れば良いのに」とも考えてしまいます。
もちろん、プレゼントなどなくても想いが伝わるのと同じように、香典を出さなくても受け取らなくても想いが伝わることもあります。
それぞれに事情や考え方がありますので、こっちの方が良い、こっちが正しいということはありません。
ただ、香典の意味を紹介したかっただけです!
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