昔話シリーズ 桃太郎 【2:こっちの水は甘い】
この記事は東光寺(静岡市清水区横砂)で行われてみんなの坐禅会(子供坐禅会)で私が話した内容をまとめたものです。

昔話シリーズ 桃太郎 【2:こっちの水は甘い】
皆さんご存じの通り、桃太郎のお話は
となっています。
この桃太郎の話から、私達は様々なことを学ぶことができます。
今回は 「2.あっちの水は辛いよ、こっちの水は甘いよ」 という場面から何を学ぶことができるのかを紹介させていただきます。
これも有名な場面ですが、
川を流れる桃に対してお婆さんは「あっちの水は辛いよ、こっちの水は甘いよ」と声をかけています。
そのように声をかけるとことで、お婆さんは桃を拾い上げることに成功するのです。
私はこの場面では「悪を遠ざけ、善をすすめる」という仏教の基本的な教えを感じることができます
仏教の大切な教えに七仏通戒偈【しちぶつ つうかいげ】というものがあります。
非常に短いお経で、
諸悪莫作【しょあくまくさ】
衆善奉行【しゅぜんぶきょう】
自浄其意【じじょううごい】
是諸仏教【ぜしょぶっきょう】
という4つの句で書かれています。そして、この言葉は
悪いことはせず、
善いことを行い、
自分の心を浄めること、
これが諸仏の教えである。
と訳すことができます。
簡単そうで、なかなか実践することが難しいお経です。
桃太郎の話の中で
お婆さんは「あっちの水は辛いよ、こっちの水は甘いよ」と声をかけています。
川を自由に流れる桃は、辛い水の方へ行くこともあれば甘い水の方へと行くこともあります。
私達の心も同じです。
時には悪い方へ流され、時には良い方へと流されます。
桃はお婆さんの声に導かれて甘い水の方へと流れていくことができました。
同じように、私達も悪いことから離れて、良いことを続けていくことが大切だと伝えてくれています。


昔話シリーズ 桃太郎 【2:こっちの水は甘い】
皆さんご存じの通り、桃太郎のお話は
1.川に桃が流れてくる
2.お婆さんが桃に「あっちの水は辛いよ、こっちの水は甘いよ」と言う
3.桃から桃太郎が生まれる
4.おじいさんとおばあさんが桃太郎のめんどうをみる
5.桃太郎、鬼ヶ島へ
6.おじいさん、おばあさんがきびだんごを作る
7.きびだんごを欲しがる猿、犬、きじを仲間にする
8.船で鬼ヶ島へ出発
9.鬼ヶ島到着
10.鬼を退治して帰ってくる
となっています。
この桃太郎の話から、私達は様々なことを学ぶことができます。
今回は 「2.あっちの水は辛いよ、こっちの水は甘いよ」 という場面から何を学ぶことができるのかを紹介させていただきます。
これも有名な場面ですが、
川を流れる桃に対してお婆さんは「あっちの水は辛いよ、こっちの水は甘いよ」と声をかけています。
そのように声をかけるとことで、お婆さんは桃を拾い上げることに成功するのです。
私はこの場面では「悪を遠ざけ、善をすすめる」という仏教の基本的な教えを感じることができます
仏教の大切な教えに七仏通戒偈【しちぶつ つうかいげ】というものがあります。
非常に短いお経で、
諸悪莫作【しょあくまくさ】
衆善奉行【しゅぜんぶきょう】
自浄其意【じじょううごい】
是諸仏教【ぜしょぶっきょう】
という4つの句で書かれています。そして、この言葉は
悪いことはせず、
善いことを行い、
自分の心を浄めること、
これが諸仏の教えである。
と訳すことができます。
簡単そうで、なかなか実践することが難しいお経です。
桃太郎の話の中で
お婆さんは「あっちの水は辛いよ、こっちの水は甘いよ」と声をかけています。
川を自由に流れる桃は、辛い水の方へ行くこともあれば甘い水の方へと行くこともあります。
私達の心も同じです。
時には悪い方へ流され、時には良い方へと流されます。
桃はお婆さんの声に導かれて甘い水の方へと流れていくことができました。
同じように、私達も悪いことから離れて、良いことを続けていくことが大切だと伝えてくれています。

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