お坊さんの研修会 【令和3年9月】

実はお坊さんの世界にも研修会があります。
今回はその中の一つある「住職学」の紹介です。
私も所属させていただいている臨済宗青年僧の会が主催する「住職学」という講座が開催されました。
今回はコロナウイルス感染拡大の影響でオンラインと対面のハイブリット開催となり、私は主にオンライン配信の仕事をさせていただきました。
オンライン配信をどのように行ったかは、次回の記事で紹介をさせていただきますが、今回の記事ではお坊さんがどのような研修をしているのか紹介させていただきます。
今年の住職学は


9月6日(月)~7日(火)の2日間、会場は静岡市にある宝泰寺様をお借りしての開催となりました。
1日目は開会式に続き
第1講座は、元花園大学学長でもあり静岡臨済寺の住職並びに僧堂師家(修行道場の先生)である、臨済寺無底窟老大師の提唱でした。
※提唱とは禅宗の老師と呼ばれる和尚様(お坊さんの先生)が、修行者に向かって、昔の和尚様の言葉などを格式高く丁寧に伝えていただける講座。
第2講座は、過去1,300年で1人しか成し遂げられなかった、1日48kmの険しい山道を千日間歩き続ける「千日回峰行」を満行し、その翌年、9日間の断食・断水・不眠・不臥の中、20万編の御真言を唱え続ける「四無行」を満行した塩沼亮潤大阿闍梨による講演を拝聴。
2日目の第3講座では東日本大震災では、ボランティアとして被災地に入り、生後10日の赤ちゃんから90歳を越える高齢者まで約300人を5ヵ月以上かけて見送るとともに、主に安置所おいて遺族へのグリーフケアを行った。納棺師の笹原留依子氏が講演をしてくださいました。
第4講座は、臨済宗妙心寺派の僧侶であり、同時に会計士でもある星野智昭師が「お寺と税」について丁寧に話してくださいました。
※講師の紹介など詳しくは臨済宗青年僧の会のホームページをご覧ください。
この研修会は“お坊さん”が主催をしていますので、
お坊さんの お坊さんによる お坊さんのための研修会
と言えるかもしれません。
世の中にはこんな研修会があり、参加して学び続けるお坊さんもいることを知っていただければ幸いです。
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