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昔話シリーズ 浦島太郎 【3:故郷を思い出す】

この記事は東光寺(静岡市清水区横砂)で行われてみんなの坐禅会(子供坐禅会)で私が話した内容をまとめたものです。


600【昔話】33浦島太郎



昔話シリーズ 浦島太郎 【3:故郷を思い出す】


皆さんご存じの通り、浦島太郎のお話は

1.浦島太郎が亀を助ける
2.助けた亀に竜宮城へ連れて行ってもらう
3.楽しい時間を過ごすが、時々もとの世界を思い出す
4.玉手箱をもらって帰る
5.もとの世界は長い時間が経っていることに気がつく
6.玉手箱を開ける



となっています。


この浦島太郎の話から、私達は様々なことを学ぶことができます。



今回は 「3.楽しい時間を過ごすが、時々もとの世界を思い出す」 場面から何を学ぶことができるのかを紹介させていただきます。


竜宮城で楽しい毎日を過ごす浦島太郎ですが、たまえに元々いた村のことを思い出すこともあったようです。
昔話には次のように書かれています。


 毎日おもしろい、めずらしいことが続いて、あまりに竜宮城が楽しいので、あっという間に、三年の月日がたちました。三年めの春になったとき、浦島はときどき、久しく忘れていたふるさとの夢を見るようになりました。


 春の日のぽかぽかあたっている浜べで、漁師達が元気よく、網をひいたり舟をこいだりしているところを夢に
見るようになりました。


浦島太郎は竜宮城という特別な場所にいながら、もといた世界という”いつもの場所”に帰りたいと思っていたからこそ、このような夢を見たのでしょう。





私はこの部分を読んだとき、坐禅会のことを思い出しました。




当たり前の話ですが、坐禅会に参加する人は坐禅をするためにお寺にやってきます。

オンライン坐禅会に参加する人も、坐禅をするためにパソコンやスマートフォンの前に坐ります。


なぜ、いつもと違う特別な場所で坐禅をするのでしょうか?

それは、集中しやすいからです。
普段の生活をしているところで坐禅をしようとしても、どうしてもテレビやマンガ、お菓子にジュース・・・私達を誘惑するものがたくさんあります。


だからこそ、私達はお寺の坐禅会に参加したり、パソコンの前に坐って坐禅会に参加することで、私達を誘惑するものから離れ集中して坐禅に取り組むのです。


しかし、坐禅は特別な場所だけでするものではありません。



大切なのは”いつもの場所”です。


私達は誰もが、坐禅とは関係のないいつもの場所でも坐禅会に参加したときのように姿勢を調え呼吸を調えることができます。


これと同じように、浦島太郎は、竜宮城にいながら豪華さがない”いつもの砂浜”を思い出す姿を見せることで、私達に恵まれた特別な場所だけを大切にするのではなく、“いつもの場所”を大切にすることの大切さを教えてくれています。


600浦島太郎3
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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