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ミニトマトの水耕栽培と坐禅

ミニトマトの水耕栽培をしています。

600ミニトマトの水耕栽培と坐禅1


かなり大きくなってきました。



大きくなる理由は「根っこ」です。



根っこは土の中よりも水の中の方がどんどん成長していきます。






600ミニトマトの水耕栽培と坐禅3

根っこが大きくなれば、茎が伸び、葉が茂り、花が咲き、ミニトマトが実ります。





600ミニトマトの水耕栽培と坐禅2
畑での栽培では根っこは見ることはできませんが、水耕栽培の場合はフタをめくれば根っこが丸見えです。





びっしりと生えた根っこを見ても、


「根っこのこの部分があるから、この葉っぱが茂っている」


「根っこのこの部分で吸収した水分が、このトマトの中に蓄えられている」



など、根っこを細かく分解して、それぞれの部分が、植物のどの部分に、どのくらい作用しているかは誰にもわかりません。




しかし、根っこがあるから茎が伸び、葉が茂り、花が咲き、ミニトマトが実っていることは間違いありません。






これは「坐禅の功徳」に似ているように感じます。


一般の方と話をしているときに私が禅宗の僧侶だとわかると、


「坐禅をすると何か良いことはありますか?」


と聞かれることがあります。




質問をした方には申し訳ないのですが


「目的や功徳を求めないのが坐禅です。むしろ、そういった思いを捨てることが大切です。」


と答えます。





ついつい


坐禅をすると集中力が身につく

坐禅をすると賢くなる

坐禅をすると勉強ができるようになる

坐禅をするとすっきりする



などと考えてしまいがちです。



しかし、ミニトマトの根っこのどの部分が、どこに作用しているか分からないように、直接的に「良いことがある、功徳がある」とは言えません。




では、坐禅とは何かと問われれば、ミニトマトを例とするならば「根っこを伸ばすこと」だと私は考えています。


直接的には効果は説明できませんが、根っこが広く伸びた先に、緑を茂らせ実をつけているミニトマトを見ているとこれからも坐禅を続けていこうと思えます。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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