正しいマナーには 「心」 がこもっている
1984年に発行された「中学生のマナー」という本の”はじめに”に書かれていた文章です。

正しいマナーには 「心」 がこもっている
マナーって、なんだかひどく難しいもののように思えてきたんじゃないかな?
そのうえ、礼儀だとか作法だとかって聞くと、形式ばった固くるしいことのように思えるかもしれない。 でも、少し考えてみると、どのマナーにも、なるほどと納得のいく意味があるんだ。単なる形ばかりでなく、ちゃんとした「心」も通っている。
生活の中の約束事は、長い年月をかけてできあがってきたものだ。
だから、 「思いやり」という心から出発すれば、 自然と礼儀や作法といった形になってくる。
なにも難しく考えることはないんだ。
もし、きみたちが、 「こんなとき、どうしたらいいだろう」と迷ったとき、 「マナー」は、「こうしたらいいよ」と教えてくれる。 これまでに考えられてきた、 いちばんいい方法を教えてくれるはずだ。 その方法が、なぜいいのかを考えてみることもいいことだね。
この本の著者はなんと

手塚治虫!!!

私は学生時代、手塚治虫にはまった時期があり、かなり多くの作品を読んできました。
しかし、まさかこのような本があるとは夢にも思っておらず驚きました。
しかも、具体的に説明しようと思うと、なかなか説明できない「マナー」を見事に中学生が理解できる文章で見事に表現をされています。
さらに、私はこの文章は「マナー」を「宗教」に置き換えれば宗教を見事に説明する文章となり、「葬儀・通夜」に置き換えても葬儀通夜を見ごとに説明している文章になることです。
マナーも、葬儀も、宗教も、 「心」 がこもっているものには多くの共通点があることを改めて知ることができました。
- 関連記事
-
- 水耕栽培と水の消費量とお釈迦様の教え (2021/07/18)
- 香炉掃除と線香の灰 (2021/07/14)
- 正しいマナーには 「心」 がこもっている (2021/07/05)
- オンライン坐禅会のことが40年以上前の冊子に書いてありました。 (2021/07/04)
- 初めてのzoom ウェビナー体験 【オンライン法話会】 (2021/06/09)