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正しいマナーには 「心」 がこもっている

素晴らしい文章に出会いました。


1984年に発行された「中学生のマナー」という本の”はじめに”に書かれていた文章です。



600マナーの本 手塚治虫3




正しいマナーには 「心」 がこもっている


マナーって、なんだかひどく難しいもののように思えてきたんじゃないかな?


そのうえ、礼儀だとか作法だとかって聞くと、形式ばった固くるしいことのように思えるかもしれない。 でも、少し考えてみると、どのマナーにも、なるほどと納得のいく意味があるんだ。単なる形ばかりでなく、ちゃんとした「心」も通っている。


生活の中の約束事は、長い年月をかけてできあがってきたものだ。


だから、 「思いやり」という心から出発すれば、 自然と礼儀や作法といった形になってくる。


なにも難しく考えることはないんだ。



もし、きみたちが、 「こんなとき、どうしたらいいだろう」と迷ったとき、 「マナー」は、「こうしたらいいよ」と教えてくれる。 これまでに考えられてきた、 いちばんいい方法を教えてくれるはずだ。 その方法が、なぜいいのかを考えてみることもいいことだね。






この本の著者はなんと



600マナーの本 手塚治虫


手塚治虫!!!




600マナーの本 手塚治虫2



私は学生時代、手塚治虫にはまった時期があり、かなり多くの作品を読んできました。


しかし、まさかこのような本があるとは夢にも思っておらず驚きました。


しかも、具体的に説明しようと思うと、なかなか説明できない「マナー」を見事に中学生が理解できる文章で見事に表現をされています。



さらに、私はこの文章は「マナー」を「宗教」に置き換えれば宗教を見事に説明する文章となり、「葬儀・通夜」に置き換えても葬儀通夜を見ごとに説明している文章になることです。


マナーも、葬儀も、宗教も、 「心」 がこもっているものには多くの共通点があることを改めて知ることができました。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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