サボテンの花
畑で作業をしていると、花が咲いていることに気がつきました。
きれいな黄色の花です。
この花、サボテンの花なのです。
無数にあるトゲの中に美しく咲く花を見ていると仏教の大切な教えである
悉有仏性【しつうぶつしよう】
は本当に存在すると感じることができます。
悉有仏性は、すべてのものは仏になる素質を持っているということを示す言葉です。
しかし、私はこの有難い言葉も
「私のように悪い心がある人間にも本当に仏になる素質などあるのだろうか？」
と疑問を感じてしまうことがあります。
トゲトゲした心の自分に仏の心など存在するはずがない。
と考えてしまうのです。
畑のサボテンには無数のトゲがあります。
しかし、トゲがあっても条件がそろえばサボテンに花が咲くように、心にトゲがあっても、条件がそろえば私達の中にある仏の心が花開くのではないかと、サボテンの花を見ていると感じずにはいられません。
