坐禅会と素振り
これは、東光寺(静岡市清水区横砂)で春休みに開催した子供坐禅会(みんなの坐禅会)の最後に、坐禅会に出席してくれた子供達に話したことです。

私は中学校の頃から大学生まで卓球というスポーツをやってきました。
卓球の練習といえば球を打ち合う練習をイメージするかもしれません。
確かに打ち合う練習もありますが、試合で勝ちたい、もっと上手になりたいと思った場合には打ち合う練習だけでは上手くなりません。美しいフォームを完成させなくてはいけません。
試合に勝つ選手、上手な選手は全員が美しいフォームで球を打ちます。
もちろん、球を打ち合う練習をすることで美しいフォームは完成されていきます。
そして、このフォームを作り出すのは間違いなく”素振り”です。
※一部の天才は素振りをしなくても状な人を見て、見たままを再現できるので素振りが必要ない人もいます。
フォームは先輩や先生に教えてもらうことができます。
本を読んでも書いてあります。
しかし、教えてもらっただけ、読んだだけでは実際に動くことはできません。
教えてもらった直後に、球が飛んできても、教えてもらった通りに体は動きません。
「フォームを意識すること」と「球を見る」ということ同時に行うことが難しいのです。
ですから、球を使わずに何度も何度も素振りをして、フォームを体に覚えさせて「フォームを意識すること」が自然にできるようにします。
その後、実際に球を打つ練習をすることで、「球を見る」ということだけに集中することができるのです。
こうして、「フォームを意識すること」と「球を見る」ということ同時に行い美しいフォームが完成されていきます。
私は、坐禅会は素振りだと思います。
坐禅は身体を調え、呼吸を調えることで、心が調うことを実体験するものです。
これは坐禅会の会場だけで行われることではありません。
いつでも、どこでも、誰でも行えることです。
たくさんの人がいるような周りがうるさい場所でも、誰もいない静かな環境でも行うことができます。
学校で授業が始まる前でも、家に帰って寝るまでも、お風呂の前にでもできます。
しかし、卓球の練習でもいきなり球が飛んできたらフォームが崩れてしまうように、いきなり慣れていない人が「心を調える」ことだけを目標に頑張ってもかえって心を乱してしまいます。
卓球の練習に球すら使わずにフォームだけを意識する素振りが大切なのと同じように、まずは坐禅だけに集中することができる環境で坐禅に挑戦することはとても大切なことです。
しかし、素振りだけが上手になっても卓球では試合に勝てないように、坐禅会だけで坐禅をして満足していては実生活のなかで心が調うどころか、心が乱れてしまいます。
せっかく坐禅会に参加してくれたのですから、この坐禅会で経験して覚えた、身体と呼吸と心を調えるという実践をこれからの生活の中に取り入れていってください。
授業が始まる前に背筋を伸ばしてゆっくりと息を吐き出す。
寝る前に布団の上に坐って、呼吸を調える。
お風呂に入る前に背筋を伸ばして、息を吐き出す。
難しいことではありませんので、ぜひ実践をしていただいたうえで、夏に行われる坐禅会にも参加してもらえたらうれしいです!!

私は中学校の頃から大学生まで卓球というスポーツをやってきました。
卓球の練習といえば球を打ち合う練習をイメージするかもしれません。
確かに打ち合う練習もありますが、試合で勝ちたい、もっと上手になりたいと思った場合には打ち合う練習だけでは上手くなりません。美しいフォームを完成させなくてはいけません。
試合に勝つ選手、上手な選手は全員が美しいフォームで球を打ちます。
もちろん、球を打ち合う練習をすることで美しいフォームは完成されていきます。
そして、このフォームを作り出すのは間違いなく”素振り”です。
※一部の天才は素振りをしなくても状な人を見て、見たままを再現できるので素振りが必要ない人もいます。
フォームは先輩や先生に教えてもらうことができます。
本を読んでも書いてあります。
しかし、教えてもらっただけ、読んだだけでは実際に動くことはできません。
教えてもらった直後に、球が飛んできても、教えてもらった通りに体は動きません。
「フォームを意識すること」と「球を見る」ということ同時に行うことが難しいのです。
ですから、球を使わずに何度も何度も素振りをして、フォームを体に覚えさせて「フォームを意識すること」が自然にできるようにします。
その後、実際に球を打つ練習をすることで、「球を見る」ということだけに集中することができるのです。
こうして、「フォームを意識すること」と「球を見る」ということ同時に行い美しいフォームが完成されていきます。
私は、坐禅会は素振りだと思います。
坐禅は身体を調え、呼吸を調えることで、心が調うことを実体験するものです。
これは坐禅会の会場だけで行われることではありません。
いつでも、どこでも、誰でも行えることです。
たくさんの人がいるような周りがうるさい場所でも、誰もいない静かな環境でも行うことができます。
学校で授業が始まる前でも、家に帰って寝るまでも、お風呂の前にでもできます。
しかし、卓球の練習でもいきなり球が飛んできたらフォームが崩れてしまうように、いきなり慣れていない人が「心を調える」ことだけを目標に頑張ってもかえって心を乱してしまいます。
卓球の練習に球すら使わずにフォームだけを意識する素振りが大切なのと同じように、まずは坐禅だけに集中することができる環境で坐禅に挑戦することはとても大切なことです。
しかし、素振りだけが上手になっても卓球では試合に勝てないように、坐禅会だけで坐禅をして満足していては実生活のなかで心が調うどころか、心が乱れてしまいます。
せっかく坐禅会に参加してくれたのですから、この坐禅会で経験して覚えた、身体と呼吸と心を調えるという実践をこれからの生活の中に取り入れていってください。
授業が始まる前に背筋を伸ばしてゆっくりと息を吐き出す。
寝る前に布団の上に坐って、呼吸を調える。
お風呂に入る前に背筋を伸ばして、息を吐き出す。
難しいことではありませんので、ぜひ実践をしていただいたうえで、夏に行われる坐禅会にも参加してもらえたらうれしいです!!