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オンライン坐禅会を開催するための方法 【その3】

オンライン坐禅会を開催するための方法

【その3】 スマートフォンのWebカメラとして活用 その2





臨済宗青年僧の会で開催しているオンライン坐禅会に私も微力ながらお手伝いをさせていただいています。
※臨済宗青年僧の会のホームページ(オンライン坐禅会)について詳しくはこちらをご覧ください。


先日のブログの記事で、簡単にオンライン坐禅会とお寺の坐禅会を同時に開催したときの”見取り図”を紹介させていただきましたが、その方法にいたるまでに私が実際に試してみたことを備忘録として、紹介させていただきます。
※ 記事(お寺での坐禅会とオンライン坐禅会の融合)





前回と前々回の記事で

『初めてのオンライン坐禅会で感じた「距離」』
『スマートフォンのWebカメラとして活用』

と題してオンライン坐禅会を開催した際の機器の配置を紹介しました。
※題名をクリックすると記事をご覧いただけます。




前回の記事でスマートフォンをWebカメラとして活用したときの様子を紹介しましたが、今回はその続きです。


前回パソコンとスマートフォンを接続して使用したところ、操作性など良い面がたくさんありましたが、映像の劣化など、まだ改善点があると感じました。



そこで、操作性を失わずに映像の劣化を防止する方法を教えてもらい実行したのが次の方法です。



600オンライン坐禅会 会場図3022






前回がこちら


600オンライン坐禅会 会場図スマホとパソコン




何が違うのでしょうか?


パソコンとスマートフォンをつなぐことをやめました。


スマートフォンで撮影した映像がパソコンを経由することで劣化をしたり、動作が遅くなったりしていました。



そこで、スマートフォンとパソコンを別の参加者としてオンライン坐禅会に参加したのです。



臨済宗青年僧の会のオンライン坐禅会はzoomというオンライン会議のシステムを使用しています。




Zoomを使用した場合


・ホスト:主催者(オンライン会議の操作の権限を持つ)

・共同ホスト:共同主催者(オンライン会議の操作が可能)

・参加者:多くの権限を持たないがオンライン会議に参加することができる


という立場に分かれますので、


・パソコン → ホスト

・スマートフォン → 共同ホスト


と設定します。



600オンライン坐禅会 会場図3




このようにすることで、オンライン坐禅会をする際に,、

・スマートフォンに向かって語り掛けることで、きれいな映像を参加者に届け、

・パソコンで資料やお経を掲示したり、参加者との質疑応答に応えることができます。





スマートフォンだけの場合、

きれいな映像を提供することができるが、操作性が落ちたり、参加者の姿の確認、質疑応答に難があります。



パソコンだけの場合、

操作性は良いがカメラの性能が良くない場合が多いのできれいな映像を届けることが難しくなります。




これらの長所と短所をうまく融合して、こちらの操作性などを落とさずにきれいな映像を届ける方法が今回の方法だったのです。





今回の紹介した機器でオンライン坐禅会についてまとめ




良い点

・接続する機器が小さい上に少ないので、配線などに手間取ることはなく設置や片付けが容易
・スマートフォンの位置は調整することで簡単に全身(坐禅をしている姿)を写すことができる。
・パソコンは自分の近くに置くことで操作がしやすく、画面も見やすいため大きなモニターが必要ない
・スマートフォンのカメラを使用するためパソコンを地面に置いても問題ない上に、参加者にはパソコンを見えないように調節することができる。
・前回の方法とは異なり映像の劣化がない



欠点

・スマートフォンは単体で参加になるため、スマートフォンを操作したいと考えたときには立ち上がって移動をしなければならないため、不測の事態(誰かが横切ったり、近くで大きな音がした際にカメラをオフにしたりマイクの音量を調整)にすぐに対応できない。
・スマートフォンから行う映像と音声の配信についてパソコンのような細かい設定が難しい。






【まとめ】
スマートフォンとパソコンそれぞれからログインする方法で実際にオンライン坐禅会を開催したときに、


パソコンの操作性を保ちながら、きれいな映像がお届けできるこの方法はとってもよい!!
新たに機材を買い足すことなく、これまでに所有している限られた機材でオンライン坐禅会を開催するのならばこの方法が一番良いのではないか!



と、感じました。私も実際に何度もこの方法でオンライン坐禅会を開催しましたが、以前の方法に戻ることはないと思います。



しかし、これまでと同様まったく改善点がないわけではありません。


その中でも気になるのがzoomではスマートフォンで配信を行おうとすると、どうしても細かな設定が難しいことです。


ですから次回の記事では、この問題を解決するために試した「新しい機械で、古い機械を有効活用する方法」を紹介します。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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