大きな変化があっても 本質は変わらない
ある新聞の記事に目がとまりました。
電子+権利が「紙」上回る
という記事です。

大手出版社である講談社が発表した決算によると、電子書籍と権利ビジネスを合わせた売上高が紙の出版物を上回ったというのです。
紙の書籍と雑誌の売り上げは下がり、電子書籍は売り上げが伸びています。
そして今回売り上げが逆転し、今後はこの差が広がっていくことになるのです。
同じ日にニュースでは近い将来(数年以内に)、小中学生全員に一人一台タブレット端末が支給されて学校で活用するための取り組みが紹介されていました。
さらに次の日のスーパーの広告を見て驚きました。

今後チラシは入りませんが・・・

と書いてあるのです。東海地方を中心に約240店舗を展開する大手スーパーがチラシを入れなくなるといのはどういうことか調べてみると
食品スーパー、バローは全約240店舗の2割で特売チラシをなくす。
EDLP(エブリデー・ロープライス=毎日安売り)と呼ばれる米国流の販売手法だが、日本では広がりにくいとされてきた。新型コロナウイルス下で巣ごもり消費が増えるなか、EDLPを果物の箱売りや鮮魚の対面販売と組み合わせて地域密着の集客を目指す。
という記事が出てきました。
紙でしか表現できないはずだった「本」の世界でも、
紙と切っても切れない関係にある「教育現場」でも、
そしてスーパーのチラシさえも「紙」が使われなくなるのです。
しかし、紙がなくても「本」の中身は無くならず、
教科書がタブレットの中に入っても学びが止まることはありません。
チラシがなくても安売りは続き地域密着の集客を目指すのです。
仏教・禅では、風でしなやかに揺れる柳のように柔軟な心の大切さを説きます。
これまでの習慣や経験も大切ですが、習慣や経験に“思い込み”や“こだわり”、“偏見”がへばりつけば、柳のようなしなやかさは無くなり、強い風が吹けばポキッと折れてしまうようになります。
本 = 紙
スーパー = チラシ
という常識だと思っていたことが、変化することを目の当たりにしたとき
仏教 = これまで通り
葬儀・法事 = みんなが必ずする
などという思い込みを捨て去り、その本質を自分自身がしっかりと学び伝えていかなくてはならないと感じました。
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