涅槃会とお菓子作り

2月14日にお菓子を作っている人を見て
「バレンタイン当日に作ってどうするんだ、準備が足りないぞ」
と言ってはいけません。

出来上がったクッキーがクリスマスに作るモミの木に似ていても
「なんでバレンタインにもみの木だ!?クリスマスはとっくに過ぎてるぞ」
と言ってもいけません。
その人は、きっと涅槃会に合わせたお菓子を作っているのです。
涅槃会とはお釈迦様が亡くなられた2月15日に営まれる法要です。
2月14日に準備をしていることは、しっかりと予定を立てられる人なのです。
お釈迦様が亡くなられたとき、8本の沙羅双樹の木のうち4本が枯れた様子が涅槃図には描かれています。これは、お釈迦様の肉体は滅びるが教えが残ることを示していると言われています。

ですから、モミの木に見えた抹茶クッキーの木は、滅びることなく伝わる教えを示し、きな粉クッキーの木は、肉体はお釈迦様であってもやがて滅びることを示しているのです。
「涅槃会の準備を手伝って!涅槃会の話を聞く?」
と言っても絶対に首を縦に振らない娘(小学4年生)に
「クッキー作るけど一緒にやる?」
と聞くと楽しそうに手伝ってくれました。
そして、こっそり(堂々!?)手伝いをしている娘に涅槃会の話を刷り込んでみました。
伝わったかな!?


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