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昔話シリーズ その14 浦島太郎

この記事は東光寺(静岡市清水区横砂)で行われてみんなの坐禅会(子供坐禅会)で私が話した内容をまとめたものです。



600浦島太郎


昔話シリーズ【14】 浦島太郎






浦島太郎の話しは有名です。

・浦島太郎がいじめられている亀を助ける

・亀が浦島太郎を竜宮城へ案内する

・数日間、楽しく竜宮城で過ごす

・家に帰りたいと伝えると竜宮城のお姫様にお土産(玉手箱)をもらう

・家に帰るが、周囲の様子が違っていることに気がつく

・数日間竜宮城にいる間に、もともとの世界は数百年経過していたことを知る

・玉手箱を開けると煙が出てきて浦島太郎はおじいさんになってしまう




私は最近まで、いまいち納得ができない話しだと感じていました。


最初と最後だけを見ると、「亀を助けたのに、数日間でおじいさんになってしまう話し」になってしまいます。


しかし、この話しは違うことを教えてくれているように感じます。




竜宮城で浦島太郎が過ごした数日というのは大変充実した日々であったことでしょう。


この竜宮城で過ごした充実した日々を「仏様のような心で過ごした日」と考えてみてはいかがしょうか。


仏教では私達は生まれたときから仏様のような素晴らしい心を持っていると説いています。


しかし、残念ながらこの「仏の心」を見失って迷い苦しんでしまうのです。


そのように大切なものを見失ったまま、迷い苦しんでいるのが今の私達かもしれません。


このような状態で何年も過ごすよりも、例え短い時間でも「仏の心」のままに過ごすことの素晴らしさを浦島太郎は教えてくれているのかもしれません。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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