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大般若 開催報告 【令和3年】


東光寺(静岡市清水区横砂)では毎年1月7日に大般若祈祷会【だいはんにゃきとうえ】を行っています。

大般若祈祷会とは

 1300年以上の歴史がある法要です。六百巻にもなる「大般若経」という経典を読み、その功徳によって全ての障害が取り除かれ仏道が成就することを祈る儀式です。




※以前、このブログでも大般若について記事を書かせていただいています。
詳しくはこちらをご覧ください。




毎年20人以上の和尚様、そして100人前後の参加者が一心に祈る法要は素晴らしいものだと感じています。


しかし、残念ながら今年はコロナウイルス感染拡大の影響を考えますと例年通り開催することはできません。


僧侶は力いっぱい大声を出すため飛沫を飛ばしてしまいますし、多くのお参りの方が本堂に入りますので“密”になってしまいます。

 
そこで、今年は住職と副住職で法要をさせていただき、その後皆様にお参りをしていただくという方法で開催をいたしました。







例年とは異なる形での開催となりましたが、写真で紹介をさせていただきます。

※昨年の様子はこちらの記事(令和2年開催報告)でご覧いただけます。






と、言いましても内容が変わるわけではありません。





600大般若1山門の幕

山門に幕を張り、




600大般若2玄関の幕

玄関に幕を張り、





600大般若3本堂の幕

本堂に幕を張ります。




600大般若4支度の鐘

開式を知らせる鐘も鳴らします。


600大般若5合掌
合掌から始まり




般若心経を3回お唱えします。




600大般若6転読


その後、転読【てんどく】を行います。



600大般若7転読


 転読とは特殊なお経の読み方です。



 最初にお経の巻数と漢訳をした玄奘三蔵法師のお名前を読み上げます。


 その後は経典を左右に3回ずつ前に1回、計7回パラパラとめくり、



 「降伏一切大魔最勝成就」(ごうぶくいっさいだいまさいしょうじょうじゅ)





 と大きな声で唱えます。この「降伏一切大魔最勝成就」は 一切の悪い心を取り除き、清浄な人間として完成することを誓い、祈る言葉です。



600大般若8回向

転読後、様々なお経をお唱えし、最後に回向をお唱えし法要は終わりました。


多くの和尚様方と一緒に行う大般若の迫力になれてしまっていると少し寂しいようにも感じますが、今年も大般若の法要を無事に終われたことに感謝しています。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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