個人的には般若心経→回向→坐禅和讃の流れはすごいと思います。

個人的には般若心経→回向→坐禅和讃の流れはすごいと思います。
東光寺(静岡市清水区横砂)の子供坐禅会では坐禅の後に読経をします。
ここでは
般若心経 【はんにゃしんぎょう】
↓
回向 【えこう】
↓
白隠禅師坐禅和讃 【はくいんぜんじ ざぜんわさん】
をお唱えします。
坐禅会を始めようと考えたときに、自分なりに周囲で行われている坐禅会などを参考に決めたものです。
最近、お経の意味を考えたときに、多くの方と一緒に坐る坐禅会の最後にこれらのお経をお唱えすることは、とても良いことだと改めて感じています。
般若心経の最後の部分に
波羅僧羯諦【はらそうぎゃてい】
とあります。
これは、彼岸と呼ばれる悟りの世界に仲間と共に渡ることを意味しています。
この部分を含めて般若心経を唱えた後は回向【えこう】をします。
回向とは、読経など様々な功徳(善い行い)が自分の為だけではなく、全ての人達の為になりますように祈ることです。
その後にお唱えするのが白隠禅師坐禅和讃です。
この冒頭部分は、「全ての命あるものは仏様のような尊い心をいただいている」という
衆生本来仏なり【しゅじょう ほんらい ほとけなり】
で始まります。
般若心経 【はんにゃしんぎょう】の最後の部分
↓
回向 【えこう】
↓
白隠禅師坐禅和讃 【はくいんぜんじ ざぜんわさん】の冒頭部分
という、時間にすると1~2分の間に
般若心経の最後で悟りの世界へ皆で渡れることを確認し、
さらに坐禅や読経した功徳(善い行い)が皆の為になることを祈り、
坐禅和讃の冒頭部分で皆が尊い心をいただいていていることを思い出しているのです。
そして白隠禅師坐禅和讃の最後の部分には、
今・ここが極楽のような素晴らしい場所だったことに気がつくことの大切さを説く
当所即ち蓮華国【とうしょ すなわち れんげこく】
という言葉が出てきます。
お経の意味を知ったとき、「坐禅をするとこに“意味”を求めてはいけない」とも言われますが
坐禅をして読経をすることで、
「私達は、今・ここで皆と共に生きて幸せになれる存在なのだと実感しなさい!!」
と先人達に教えていただいているように感じます。
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