オンライン坐禅会での法話【子供向け:お寺って何のためにある?】
臨済宗青年僧の会ではオンライン坐禅会を実施しています。私も時々ですが坐禅を担当させていただいています。
※オンライン坐禅会のホームページはこちらです。
その際に話した内容を備忘録として記しておこうと考えています。
オンライン坐禅会には一般の方向けの会と子供向けの会があります。
今回は子供向けの坐禅会で話したものです。
【お寺って何のためにある?】
先日、地元の小学3年生が調べ学習の一環として東光寺へやってきてくれました。
その際に、質疑応答の中で印象に残っている質問があります。それが、
「お寺って何のためにある?」
というものです。

確かに、お寺があることは知っているけれど、何の為にお寺があるのか説明できる人は多くないかもしれません。
お寺で何をしているのか、なんとなく分かるけど自信を持って説明できる人も多くないかもしれません。

お寺と言えば
・坐禅
・お葬式
・お経
・掃除
・お参り
・食事
様々な印象があると思います。
お寺で何をしているの?と聞かれたときの答えとしてはすべて正解です。
では、何の為にこれらのことをしているのでしょうか。

私は
「生きる」ということを勉強するため
と説明をしています。
皆さん(子供達)は学校で勉強をしていると思います。
国語、算数、理科、社会、外国語、体育、音楽、図工・・・などなど
様々な勉強があるように、お寺にも坐禅・お葬式・お経・・・・と「生きる」ということを学ぶための様々なことがあります。

学校の勉強で教科書を使うように、お寺ではお経などから仏様が教えてくれたことを勉強し、
学校で体育や音楽などは教科書よりも実際に体を使って学ぶのと同様に、お寺では坐禅をすることで大切な教えを自分のものにしていきます。
そして、お経や坐禅などを通じて
「生きる」ということは 、今を生きている、生かされていることに気がつき“ありがたい”という気持ちを実感することだと私は考えています。
坐禅や坐禅の後のお経をお唱えすることで“ありがたい”という気持ちになることが、「お寺って何だろう」という疑問に対する答えなのかもしれません。