オンライン坐禅会での法話【一般向け:仏教聖典 心を清める3 考えを正しくする】
臨済宗青年僧の会ではオンライン坐禅会を実施しています。私も時々ですが坐禅を担当させていただいています。
※オンライン坐禅会のホームページはこちらです。
その際に話した内容を備忘録として記しておこうと考えています。
オンライン坐禅会には一般の方向けの会と子供向けの会があります。
今回は一般向けの坐禅会で話したものを紹介させていただきます。
【一般向け:仏教聖典 心を清める3 考えを正しくする】
お釈迦様の教えをまとめた仏教聖典に「心を清める」という項目があります。
そこには「煩悩から離れる五つの方法」が紹介されています。
今回はその3つ目に書かれている「物を用いるに当たって、 考えを正しくする。」という部分に注目をしていきたいと思います。
※1つ目に書かれている「正しく見る」についてはこちらの記事をご覧ください。
※2つ目に書かれている「欲を抑える」についてはこちらの記事をご覧ください。

私の好きな有名スポーツメーカーのロゴ(マーク)が入った上着を持っていました。
何度も使っているうちに、生地は柔らかくなり、どんどん着心地が良くなってきました。
ところが、ある日上着のロゴが洗濯をしたら剥がれてしまいました。
とても悲しい気持ちになりましたが、乾いた上着を着ると、着心地は何も変わっていないことに気がつきました。
仏教聖典には煩悩から離れるために
「着物や食物を用いるのは享楽のためとは考えない。 着物は暑さや寒さを防ぎ羞恥を包むためであり、 食物は道を修めるもととなる身体を養うためにあると考える。 この正しい考えのために、 煩悩は起こることができなくなる。」
とあります。さらに、
「心をととのえて 道を楽しむ思いがあれば、徳はおのずからその身にそなわる。」
とも説いています。
着るものにこだわりを持つことによって、少しでも良いものが欲しい、金銀財宝をちりばめて光り輝きながら生活をしたいと考えてはいけない。心を調えることで、着飾ることよりも大切なことに気がつくことができると説いているのです。
また、同じ章には
と説いています。
一般的には、有名スポーツメーカーのロゴが付いていれば値段は上がり、付いていなければ値段は下がります。
しかし、ロゴマークが付いていても付いていなくても着心地は変わりません。
衣服は本来、外見上のロゴマークよりも、着心地が大切なはずです。
同様に、私達も金銀財宝をどれだけ所有しているかよりも、調った心が大切です。
そのことを忘れてはいけないとお釈迦様は「考えを正しくする。 着物や食物を用いるのは享楽のためとは考えない。 着物は暑さや寒さを防ぎ羞恥を包むためである。」とお話ししてくださっています。
私も金銀財宝という宝よりも「徳」と言う最高の飾りを手に入れるために精進していきたいと思います。
※オンライン坐禅会のホームページはこちらです。
その際に話した内容を備忘録として記しておこうと考えています。
オンライン坐禅会には一般の方向けの会と子供向けの会があります。
今回は一般向けの坐禅会で話したものを紹介させていただきます。
【一般向け:仏教聖典 心を清める3 考えを正しくする】
お釈迦様の教えをまとめた仏教聖典に「心を清める」という項目があります。
そこには「煩悩から離れる五つの方法」が紹介されています。
今回はその3つ目に書かれている「物を用いるに当たって、 考えを正しくする。」という部分に注目をしていきたいと思います。
※1つ目に書かれている「正しく見る」についてはこちらの記事をご覧ください。
※2つ目に書かれている「欲を抑える」についてはこちらの記事をご覧ください。

私の好きな有名スポーツメーカーのロゴ(マーク)が入った上着を持っていました。
何度も使っているうちに、生地は柔らかくなり、どんどん着心地が良くなってきました。
ところが、ある日上着のロゴが洗濯をしたら剥がれてしまいました。
とても悲しい気持ちになりましたが、乾いた上着を着ると、着心地は何も変わっていないことに気がつきました。
仏教聖典には煩悩から離れるために
「着物や食物を用いるのは享楽のためとは考えない。 着物は暑さや寒さを防ぎ羞恥を包むためであり、 食物は道を修めるもととなる身体を養うためにあると考える。 この正しい考えのために、 煩悩は起こることができなくなる。」
とあります。さらに、
「心をととのえて 道を楽しむ思いがあれば、徳はおのずからその身にそなわる。」
とも説いています。
着るものにこだわりを持つことによって、少しでも良いものが欲しい、金銀財宝をちりばめて光り輝きながら生活をしたいと考えてはいけない。心を調えることで、着飾ることよりも大切なことに気がつくことができると説いているのです。
また、同じ章には
「金銀・財宝の飾りも、徳の飾りには及ばない。」
と説いています。
一般的には、有名スポーツメーカーのロゴが付いていれば値段は上がり、付いていなければ値段は下がります。
しかし、ロゴマークが付いていても付いていなくても着心地は変わりません。
衣服は本来、外見上のロゴマークよりも、着心地が大切なはずです。
同様に、私達も金銀財宝をどれだけ所有しているかよりも、調った心が大切です。
そのことを忘れてはいけないとお釈迦様は「考えを正しくする。 着物や食物を用いるのは享楽のためとは考えない。 着物は暑さや寒さを防ぎ羞恥を包むためである。」とお話ししてくださっています。
私も金銀財宝という宝よりも「徳」と言う最高の飾りを手に入れるために精進していきたいと思います。
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