達磨様の名札
あるお坊さんの結婚披露宴へ参加したときのことです。
受け付けを済ませ席次表を見ながら自分の席を探していると、私の名前が書かれたダルマ様が席に置いてありました。

一般的には自分の座席には名前を書いた紙が置いてあるのですが、まさかダルマ様に名前が書いてあるとは予想もしていなかったので驚きました。
このお坊さんは私と同じ臨済宗(禅宗)のお坊さんです。
臨済宗を含めた禅宗最初の僧侶であるダルマ様こと達磨大師を私達はとても大切にしています。
ですから、「かわいい~」や「赤くて縁起が良さそう~」と言った軽い気持ちでダルマ様に触れることはありません。
もちろん、名札代わりにダルマ様を使うなどと言うことはありません。
では、なぜ名前が書いたダルマ様があるのでしょうか。
仏教では「だれもが生まれながらに素晴らしい存在である」と説いています。
「素晴らしい存在」を“仏”や“悟り”、“心”など様々な言葉で表現します。
このことを
白隠禅師【はくいんぜんじ】という江戸時代の和尚様は「衆生本来仏なり」と示し、
お釈迦様は「山川草木悉皆成仏【さんせんそうもくしっかいじょうぶつ】と 示されました。
これらは
お釈迦様は素晴らしくて、私はダメな人。
達磨様は素晴らしくて、私はダメな人。
ということを示してはいません。
お釈迦様も達磨様も、そしてあなたも み~んな素晴らしい!
つまり
お釈迦様 = 素晴らしい
達磨様 = 素晴らしい
あなた・私 = 素晴らしい
であるならば
お釈迦様 = 達磨様 = あなた = 私
なのです。
私自身が仏であり、達磨なのです。
禅はこのことを実感することの大切さを説いており、結婚披露宴の席に置かれた自分の名前の書かれた達磨大師も「お釈迦様 = 達磨様 = あなた = 私 ということを忘れるなよ」と語りかけているように感じます。
受け付けを済ませ席次表を見ながら自分の席を探していると、私の名前が書かれたダルマ様が席に置いてありました。

一般的には自分の座席には名前を書いた紙が置いてあるのですが、まさかダルマ様に名前が書いてあるとは予想もしていなかったので驚きました。
このお坊さんは私と同じ臨済宗(禅宗)のお坊さんです。
臨済宗を含めた禅宗最初の僧侶であるダルマ様こと達磨大師を私達はとても大切にしています。
ですから、「かわいい~」や「赤くて縁起が良さそう~」と言った軽い気持ちでダルマ様に触れることはありません。
もちろん、名札代わりにダルマ様を使うなどと言うことはありません。
では、なぜ名前が書いたダルマ様があるのでしょうか。
仏教では「だれもが生まれながらに素晴らしい存在である」と説いています。
「素晴らしい存在」を“仏”や“悟り”、“心”など様々な言葉で表現します。
このことを
白隠禅師【はくいんぜんじ】という江戸時代の和尚様は「衆生本来仏なり」と示し、
お釈迦様は「山川草木悉皆成仏【さんせんそうもくしっかいじょうぶつ】と 示されました。
これらは
お釈迦様は素晴らしくて、私はダメな人。
達磨様は素晴らしくて、私はダメな人。
ということを示してはいません。
お釈迦様も達磨様も、そしてあなたも み~んな素晴らしい!
つまり
お釈迦様 = 素晴らしい
達磨様 = 素晴らしい
あなた・私 = 素晴らしい
であるならば
お釈迦様 = 達磨様 = あなた = 私
なのです。
私自身が仏であり、達磨なのです。
禅はこのことを実感することの大切さを説いており、結婚披露宴の席に置かれた自分の名前の書かれた達磨大師も「お釈迦様 = 達磨様 = あなた = 私 ということを忘れるなよ」と語りかけているように感じます。
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