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日が沈んでも、翌朝には日が昇る

日が沈むのを見て、二度と太陽が昇ってこなかったらどうしようと悩む人は多くありません。


月が雲に隠れたときに、月が二度と見えなかったらどうしようと悩む人も多くはありません。


しかし、仏教で「生きとし生けるものは、みんな仏様のような尊い心を持って生まれる」と説かれても、


「本当だろうか?」


と疑問を感じてしまいがちです。





これは、太陽が沈んだときに「明日になっても太陽が昇ってこなかったらどうしよう」と不安になるようなものかもしれません。


そのように感じたのは、東光寺(静岡市清水区横砂)の境内にある彼岸花の様子を見たからかもしれません。


境内にある彼岸花は、毎年彼岸の入りの頃に美しい花を咲かせています。


しかし、今年は彼岸の時期が近づいても一向に花が出てきません。


草取りをしたときなどに、球根を痛めてしまったのか、それと7月の長雨や8月の酷暑にやられてしまったのか・・・


いろいろ考えてしまいましたが・・・・


お彼岸に入ってしばらくすると、





600彼岸花200921



出てきました。



間もなく開花します。


彼岸花は今年もしっかりと、昨年のうちに光合成を行って蓄えた栄養を使って花開く準備を調えていました。


少し時期はずれることがあっても自然は繰り返されます。



太陽は沈んでも、必ずまた昇ります。


月も雲の合間から顔を出します。




同じように、私達も、みんな仏様のような尊い心を持って生まれてくるのかもしれないと、花を咲かせようとする彼岸花を見ながら感じています。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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