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大切なものは使ってみないと実感できない

以前、ラフティングで感じたことを3つ紹介させていただいたことがありました。



川で流されるコツ
http://blog.tokozenji.net/blog-entry-1627.html

泥水の中に入ると足元が見えません・・・
http://blog.tokozenji.net/blog-entry-2339.html

ラフティングとライフジャケットと宗教心
http://blog.tokozenji.net/blog-entry-2340.html



と書きました。



今回は、その続きです。




ラフティングとはボートに乗って川を下りながら、時には船から降りて川で泳いだり、少し高い岩場から川に飛び込んだりして楽しむものです。



もちろん川を熟知した案内人が、安全な場所を把握しているうえ、ライフジャケットを着ているので安全です。



始めは若手僧侶で出かけていきましたが、あまりの楽しさにその後は家族とも行ってきました。





600娘とラフティング2



子供とは一緒の場合には、大人のコースよりも安全なコースで川を楽しみます。


もちろん、子供もライフジャケットを着用し説明を受けます。


子供も「また行きたい!!」と嬉しそうに話すほど楽しんでいました。


楽しんでいます!!


・・・しかし、実は楽しみに始めるまでには少し時間がかかりました。


始めてラフティングにやってきた娘は、予想よりはるかに大きな川幅と深さに恐怖心を覚えてしまったのです。


「ライフジャケットを着ていれば大丈夫!」


と言ってもボートにしがみついてしまって動けませんでした。


案内人の方が、流れが緩やかな場所で練習のために川に入るように言っても


「浮かないかもしれない」


と考えて動けないのです。(後で聞いたら 「浮かばない」と本気で考えていたようです)






私は、このままではいつまでたっても楽しめないと考えて、後ろからそっと手助けをしました。


と、言っても後ろからそっと娘を押して、一緒に川に入ったのです。


川に入ったばかりのときは驚いてバタバタしましたが、すぐに自分が浮いていることに気がつくと、ライフジャケットの力を実感したようです。


こうなれば、後は怖さよりも楽しみが増して、さきほどの写真用に楽しむことができたのです。





川に流されるときにライフジャケットは大きな役割を果します。


しっかりと身につておけば、私たちを守ってくれます。



私は川で流されるときのライフジャケットの働きは、私達が普段の生活を送る際の信仰心に似ているように感じます。



しかし、そのような心が本当に自分にあるのか。ライフジャケットがあれば川をゆったりと流れるように、信仰心があれば人生という濁流の中でも本当に浮かんでいられるのか。


と、ついつい頭で考えてしまします。


迷いながらも、川に飛び込むことでライフジャケットの力を実感し、その後、目一杯に川を満喫した娘を見ていると、

私自身も「信仰心」とも表現することができる大切な心をいただいていると信じて、人生の濁流に思い切って足を踏み入れてみたいと感じています。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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