エアコンのフィルター掃除

猛暑・酷暑という言葉が連日報道されています。
東光寺(静岡市清水区横砂)では子供坐禅会(みんなの坐禅会)を開催していますが、残念ながら会場の本堂には冷房装置がないため、朝の7時30分から開始ですが汗をダラダラとかいてしまいます。
しかし、元々私は汗をかくことが好きなので不快な気持ちになることはありません。
ですから普段の生活ではあまり冷房を使いません。
しかし、今年の夏は冷房無しでは体調不良になってしまう可能性があるほど暑くてたまりません。
とうとう、居住空間のエアコンを稼働させました。
夕方の6時、スイッチを入れると34度!
暑くてたまりません。
ゴーっという大きな音を出してエアコンが動き出しました。
これは涼しくなりそうだ!
と思って待っていましたが・・・
10分経過しても33.5度
30分経過しても33度
1時間経過して32度
2時間経過して30度
・・・なかなか涼しくなりません。
外に出るとモワッとするので、外よりは涼しいということです。
温度は下がらないのですが、大きい音を出してエアコンはがんばり続けてくれています。
故障か!?とも考えましたが、妻が
「フィルター掃除してないでしょ!」
と言ってきました。
私はとっさに
「このエアコンは自動でフィルターを掃除する機能が付いているはずだよ。外が暑すぎるんだよ。」
と10年前に購入したときに知った情報を自信満々に持ち出して、暑すぎる外気温のせいにしてしまいました。
しかし、大きな音を出して頑張っているのにいっこうに成果を出さないエアコンが不憫に思えてきて、とりあえずフィルターを確認してみることにしました。
すると・・・
・・・・信じられない程汚れていました!!!!
自動でフィルターを掃除してくれるのですが、掃除したホコリがたまる箱からホコリがあふれていたのです!
慌ててホコリを捨て、フィルターを掃除機で吸ってみましたが、フィルターのこびりついたホコリは掃除機では吸えません。使い古した歯ブラシやボロ布を使ってなんとかきれいにしました。
フィルターを取り付けてスイッチを入れると、ゴーという音もなく部屋はみるみる設定温度に近づいていきます。
「自動でフィルターを掃除する機能が付いている」という思い込みや「エアコンが勝手に掃除をしておいてくれる」という油断が、エアコンの性能を十分に発揮させない要因になってしまっていたのです。
写経や坐禅などの古くから行われている様々な行(修行)も同じだと思います。
禅宗では
「私は毎日坐禅をしているから絶対に間違えない」
と思い込んでしまうことを“禅病”と言って嫌います。
思い込みを捨て去り、自分本来の姿に気がつくことを大切にする坐禅と方向性が大きくずれてしまいます。
「坐禅は素晴らしい。坐禅させしておけば大丈夫」
と思い込むことも危険です。
「私は毎日坐禅をしているから絶対に間違えない」という思い込みと「自動でフィルターを掃除する機能が付いている」という思い込み。
「坐禅は素晴らしい。坐禅させしておけば大丈夫」という油断と「エアコンが勝手に掃除をしておいてくれる」という油断。
なんだか共通している部分があるように感じます。
エアコンが性能を発揮して涼しくなった部屋で、間違いや失敗はエアコンのフィルターだけにしておかなければいけないと改めて気を引き締めています。
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