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浜施餓鬼 開催報告 【令和2年】

いつもの8月16日ならば、本堂で多くの方とお参りをするはずでした。




600浜施餓鬼2008162

・・・今年は少ない人数ですが、いつもと同じ心でお参りをしました。




東光寺は静岡市清水区横砂という地にあります。


この横砂地区で1年に1度行われているのが 浜施餓鬼【はませがき】という法要です。



横砂には現在の袖師埠頭があるところに大きな砂浜があり漁業も盛んな地域でした。また、昭和の時代までは海水浴場があり、夏にはJRの臨時駅も開設され大変なにぎわいだったそうです。



この海で毎年開催されているのが 浜施餓鬼  という 

漢字の通り「浜」で行う「施餓鬼」です。




施餓鬼とは亡くなったご先祖様や縁のある方、そして縁のない方まで全てをお参りする法要です。法要では餓鬼に洗米と言って洗ったお米やお水をお供えし供養すると同時に水一滴・お米一粒でも満足することができるはずの自分の心を見つめ直す法要です。



一般的な「施餓鬼」では、各寺院の檀信徒の御先祖様をお参りしますが、浜施餓鬼では海で亡くなった方を御供養します。



砂浜があった時代は砂浜で、その後も海の近くの公園で行ってきましたが、十数年前から東光寺の本堂で開催をしています。



今年はコロナの影響が懸念され、数ヶ月前に自治会長がやってきて中止(地区としてのお参り)が決まっていました。



以前の写真を見ると分かりますが、参加者が多いため中止は致し方ありません。



しかし、地区としてのお参りはできなくても個人的にお参りをすることはできます。



浜に向かって手を合わせることはできます。




そこで、今年は地区の行事ではなく東光寺としてお参りをさせていただきました。





600浜施餓鬼2008163

参加してくれたのは子供坐禅会(みんなの坐禅会)の参加者の方々です。




坐禅会の最後にはいつも読経をしますが、この日は浜施餓鬼の読経に変えさせてもらい、人数は例年よりも少ないですが心を込めてお参りをすることができました。




来年は、これまでと同様かこれまで以上の多くの方々とお参り出来ることを切に願っています。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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