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乾いたミソハギ

600みそはぎ乾燥後

乾いたミソハギを見て、コロナの影響を感じながら、皆様に大切にしていただいていることを実感しました。





600みそはぎ使用前
こちらは乾燥前の姿です・・・





施餓鬼会【せがきえ】やお盆のお参りの際に水向け【みずむけ】を行います。


水向けとは水を葉などにつけてお供えすることです。



この水向けはどんな葉で行っても良いのですが、ミソハギがあれば昔からミソハギを使用しています。



今年も用意をしました。




しかし、今年は使用したミソハギがカラカラに乾燥をしてしまったのです。




いつもの施餓鬼会でしたら、朝切ったミソハギを使うのは法要が終わる昼前まででした。


いつもの棚経(日程が合わずにお寺での読経を希望する方)でも、1日中使用することはありません。





ですからこれまでに乾燥したミソハギを目にすることはありませんでした。






今年の棚経はコロナウイルス感染拡大防止の為に、各家を訪問しての読経は行わず、十分に換気ができる本堂に各家の位牌を都合の良い時間に持参していただき読経をする形にしました。



すると、12日~14日までの午前8時30分から17時までの間に多くの檀信徒の方々がお参りに来てくれました。



本堂に冷房はありませんし、換気の為にすべての戸は開いていました。



今年のお盆は記録的な酷暑となり風通しが良いと評判の本堂でも大変な暑さになってしまいました。



そのため、朝のうちに用意したミソハギは夕方には乾燥してしまったのです。






「コロナウイルスの心配をしなくても良いならば乾燥したミソハギを見ることはなかったのに」と感じると同時に、棚経で訪問しているお宅で乾燥したミソハギを見たことがないことを改めて気がつきました。



このことは、昨年までの棚経では、皆さんが、私が訪問する時間を見計らってミソハギなどの水向けに使うものを準備してくれていたことを意味しています。


大切に準備をしていただいたミソハギに感謝の気持ちを持てていなかった自分を反省しています。



それと同時に、もしも来年は例年通り棚経に周ることができたならば「ありがたい」という気持ちをもって水向けをしていこうと誓いました。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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