バタフライ効果と仏教の教え 科学と仏教 その2

私は科学と仏教(宗教)には
「科学が進歩することで、宗教(古くからの信仰や習慣も含む)を科学的に説明できるようになってきた。」
という関係性があると考えています。
※詳しくはこちらの記事をご覧ください
表現方法は様々ですが、科学の世界には「バタフライ効果」という言葉があります。
ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こす。
今日の北京で1匹の蝶が空気をかき混ぜれば、翌月のニューヨークの嵐が一変する。
など、バタフライ効果は、状態にわずかな変化を与えると、その後状態が大きく変化するという現象です。
仏教の教えに、
いかなる存在も不変の本質を有しないことを意味する諸法無我【しょほうむが】という教えがあります。
本質を有していないと言うと 「何もない」や「空っぽ」と受け取られてしまうかもしれません。
しかし、諸法無我は決して「空っぽ」と言った意味ではありません。
不変のものが無いと言っているのです。
変わらないものが何もない・・・
つまり、周囲の影響があって存在していることを表す言葉なのです。
「この世に存在するすべてのものは、他との関りを持ちながら成り立つ」ことを意味しています。
バタフライ効果は科学的に存在が証明されていますし、諸法無我を科学的に説明しているように私は感じます。
科学と仏教(宗教)を比較して、どちらが優れているかを競う必要はありません。
これまで受け継がれてきた仏教の教えを、科学という視点からも見つめることができるということは、大変ありがたいことだと感じています。
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