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奪い合いなのか支え合いなのか・・・

昨日の記事でお坊さんも確定申告をしていること、そして納税をしていることを記事に書きました。
※記事はこちらです。



せっかく税金についての記事を書きましたので、少しだけお金・税金の話しをさせていただきたいと思います。



昨今のニュースを見ていると、ほとんどが“コロナウイルス”関係です。


それほどまでに、コロナウイルスが私達の生活に大きな影響を与えています。




コロナウイルの影響を受けながら、必死に働いている人達がいます。

医療従事者の皆様には感謝をしてもしきれません。本当にありがとうございます。

自宅で過ごす時間が長くなった人の為に物流を支えてくださっている方々、スーパーなど日々の生活を支えてくださっている仕事に携わる方々はいつも以上の激務となっているのではないでしょうか。

本当にありがとうございます。


コロナウイルが猛威を振るうことで、仕事が忙しくなった方もいれば予定した仕事がキャンセルされて収入が途絶える方もいます。


私自身も春に依頼されていた法話の仕事がすべてキャンセルになりました。

数えたくないのですが、キャンセル又は中止にになった数は30を超えています。




600600こまめ 貧乏神 カラー




・・・ぶっちゃけて言えば大幅な収入減です。



そんなときに多くの報道で「休業補償」という言葉が出てくると素直に「欲しい・・・」と思ってしまいます。


では、休業補償はどこから出るのでしょうか。


もちろん、税金から捻出されます。


そして、その税金は私を含めて多くの方が働くことで得た収入から支払われています。



東光寺(静岡市清水区横砂)の境内には保育園があります。


今は様々な配慮をしながら先生方が懸命に働いていてくださっているので、地域や社会を支えるために働いている保護者のお子様を預かり通常通り開所しています。




先ほどの、休業補償はどこからか湧き出てくるものではないはずです。

命の危険を感じながらも必死に働く医療従事者の方や小さな命に向き合う保育士の方が必死に働きながら収めた税金も休業補償に流れていきます。


休業補償を充実すれば、別の予算は削られます。多くの人が待ち望んでいた施設の建設が中止になったり、改修を予定していた施設が閉館に追い込まれることもあるでしょう。懸命に働いている方に支払われる給与が据え置かれるかもしれません。


・・・休業補償が増えたために。





欲しがることは奪うこと


そんな言葉を聞いたことがあります。



奪い合えば足りず、分け合えば余る



そんな言葉もあります。



必死に働く保育士さんの姿を目の当たりにし、必死に働く皆様の姿を想像したとき、私は休業補償が「欲しい」と言えなくなってしまうのです。


もちろん、本当に必要な方の所へは届かなくてはいけない制度です。


それは大前提です。


だからこそ、本当に必要な人へ支援が届くように、私自身も行動をしなくてはいけないと感じます。




その上で、納税をしながら今も必死に働いている方のおかげで、この制度だけでなく多く支え合う制度が成り立っていることを忘れてはいけない、知って欲しいと願ってしまいました。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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