自分の言葉に苦しむことがある

思ったことを素直に口にすることができる人はすごい人だと思います。
私は建前や見栄を気にするあまり思ったことを口に出せず、心にもない言葉を出してしまうことがあるからです。
しかし、最近ふと
“心で感じたことと 実際に口に出している言葉に開きがあればあるほど、自分自身の悩みや苦しみが大きくなる”
と思うようになりました。
もちろん、ろくでもないことを感じて それをそのまま口に出しているようではいけません。
心を調えて、調った言葉を口に出すことができれば、そこから悩みや苦しみが発生することは考えづらいものなのではないでしょうか。
伊藤古鏡氏が昭和38年に出版した「臨済宗衲覩(臨済宗ノート)」の中に児童の手引きという章があり、その中に“正しいことば”という詩がありました。
正しいことば
正しいことばを きれいにかたろう
じぶんを だいじに する人は
たにんも 愛して だいじにする
まがったことばは たにんをくるしめ
じぶんもくるしむ もとになるのだ
心を調えて、調った言葉を口に出そうとするだけでなく、言葉を調えることで苦しみが軽減されることまで伝えてくれる言葉だと感じました。
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