恵方巻とお寺の食事の共通点

2月3日の節分の日に恵方巻を食べる習慣があるそうです。
私は大人になってからこの習慣のことを知りました。
地域性のある習慣だったようですが、物流と情報伝達速度が速くなったことにより全国的に有名になっています。
最近は2月3日に恵方巻(太巻き)をくださる方がいらっしゃるので、我が家でもいただいています。
食べ方にも決まりがあるようです。
その年によって決まった方角があり、その方向を見て食べ終わるまでしゃべらずに最後まで恵方巻(太巻き)を食べきると教わりました。
この方法で食べていると、お寺での食事作法と恵方巻の食べ方には共通するものがあるように感じます。
以前の記事で
「一生懸命 ご飯を食べる練習をお寺でします!!」
と題して保育園の園児が食事作法を学ぶ様子を紹介しました。
※当時の記事はこちらです。
その中でも書きましたが、
「禅」の修行をする場所では、坐禅をする禅堂、お風呂や便所、そして食堂は三黙堂【さんもくどう】と言われ、話しをしたり、むやみに音をだしたりしてはいけません。ですから
「食事の時は話をせず、音を出さずにご飯を準備し、いただきます。」
と説明をします。
一生懸命 食事をすると話しをすることなんてできません。
目の前にある食事が多くの力によって目の前にあること、たくさんの人の苦労があって目の前の食事があることを考えながら一生懸命食事をするのです。
そうすることによって自然と感謝の気持ちがうまれるのです。
恵方巻も食べ終わるまでしゃべらずに最後まで集中して食べますので共通している部分もあるように感じます。
テレビを見たり、スマホをいじったり、楽しくおしゃべりしたりしながらの食事が主流になっている現代だからこそ、たまには目の前の食事に集中する機会も良いものです。
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