伝統を守ることは 今を磨くこと

自分の子供が作った作品は親が見れば宝物です。
しかし、親が宝物だと思ったものでも他人見ればガラクタに見えてしまうことは珍しいことではありません。
反対に、大嫌いな人が大切にしている価値がある絵画や茶碗などがどんなに素晴らしくても
「大嫌いなあの人が この茶碗を好きだと言ったから、私はこの茶碗が大嫌いだ。」
と感じることも珍しいことではありません。
「伝統」という言葉を辞書で調べると
昔からうけ伝えて来た、有形・無形の風習・しきたり・傾向・様式。
と書いてあり、多くの辞書で使い方の部分に
「伝統を守る」
と書いてあります。
お寺や仏教の教えは まさに守られてきた伝統と言えます。
では、伝統を守るということはどういうことなのでしょうか。
どんなに価値がある茶碗でも、その茶碗の持ち主が尊敬されない人であれば、茶碗の正しい価値は認められず捨てられてしまう可能性は少なくありません。
価値がある茶碗を守り、次の世代でも大切にしてもらうには、持ち主自身の人間性を高めなければならないのです。
つまり、伝統を守ると言うことは
過去を磨くことではなく
未来に思いをはせることでもない
今・自分を磨くことが 伝統を守り 歴史を作ることになる
そんなことを最近感じています・・・
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