絵葉書法話30 【自灯明】

絵葉書【30】自灯明
ロウソクは自分自身の体を燃やして周囲を照らします。
そのため、残念ながらロウソクはやがて燃え尽きます。
太っている人が冗談で「私は太っているから、この脂肪を燃料として燃やしてご飯を炊きたい」と言っていたことがありました。
もし出来たとして、やはり脂肪もいつか燃え尽きてしまいます。
私達は、自分自身を燃料として周囲を照らしながら燃え続けることができないと思い込んでいます。
しかし、私達には自分自身を燃料として周囲を照らすことができるのです。
それが何かと言えば、私達が生まれたときから頂いている「こだわりのない仏様の心」なのです。
お釈迦様が亡くなられるときに
自灯明【じとうみょう】
という言葉を残されています。自灯明には
自分自身を拠り所にする
という意味があります。
では、拠り所となる「自分自身」とは何のことでしょうか・・・・
拠り所となるのは「悟り」とも表現される、「こだわりのない仏様の心」だと表現することができるのではないでしょうか。
このように言われると 「私には仏様のような心なんてありません!!」 と感じる方もいらっしゃると思います。
私自身も、そのように感じていました。 しかし、ある和尚様が
子供は親を選べない
親は子供を選べない
しかし
受け入れる
こだわりのない心で
受け入れる
「みなさん、子供を子供として、親を親として受け入れているじゃないですか。受け入れるこだわりのない心こそが、仏様の心なんですよ!」
と表現されていました。
「仏様の心」の表現方法の1つとして、私は非常に分かりやすかったので今回の絵葉書には
「自灯明」 と 「子供は親を・・・・」
という言葉を載せさせていただきました。
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