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保育園児の坐禅体験 【年長・年中組】 第10回

園児との会話です。



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「この間、ここで大般若という大事なお参りをしました。20人以上の和尚さんが“み~んなに良いことがありますように”とお参りをしてくれました。」

園児
「すご~い」


「和尚さんだけじゃなくて、近くに住んでいる人達も100人くらい来て、みんなでお参りをしてくれたんだよ!!」

園児
「すご~~い!!」


「た~くさんの人がお参りをしてくれた場所には、この御札があってお参りに来てくれた人は持って帰りました。この御札にはみんなが楽しく過ごせて悪いことから守ってくれる力があるんだよ・・・この御札が欲しい人?」

園児
「は~い!!!」


「残念、あげられません・・・」

園児
「え~~。」


「御札が欲しい? ごめんね、でもあげられないんだ・・・ でも大丈夫!!今からみんなに、この大切な御札を心の中に作る方法を紹介します。」

園児
「わーい!」


「じゃぁ、みんな 右手をだして!! 左手もだして!! そうしたら、右手と左手を合わせてください!!はい、出来上がり!!! 手を合わせたら みんなの心の中に御札の完成です!!」

園児
「わ~い!?」






・・・話を聞いていた妻に坐禅体験終了後「子供達がポカンとしてたじゃん!あれじゃぁダメだね」と言われ反省しています。







東光寺(静岡市清水区横砂)の境内にある袖師保育園の園児達は毎月お寺に坐禅をするためにやってきます。





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年長・年中組、共に今年度に入って10回目の坐禅体験です。




と言っても、年長組はすでに1年間坐禅体験に通ったベテランさん達です。合計すると22回目の坐禅体験です。







年長組はすでに小学生と同じ15分の坐禅を2回、静かに坐ることができるようになっていますし、年中組も10分以上坐ってもほとんど動くことなく最後まで集中して坐ることができています。



1ヶ月に1回の坐禅体験ですが、私にとっては日々成長していく彼らの姿に感動しながら一緒に坐ることができるありがたい時間です。


せっかく坐禅に来てくれているので、お寺のことや仏教のことを毎月話しています。



今月は大般若【だいはんにゃ】を紹介したのですが、うまく伝えることができず反省しています。


手を合わせた姿が仏の姿であり、御札そのものなのです。


どうしたらこのことを伝えることができるようになるか模索しながら頑張っていきたいと思います。






年長・年中組 10回目の坐禅体験では


大般若という法要があり、法要の後には御札を分けてもらうことができること。そしてその御札と同じくらい尊いのが自分自身が手を合わせた姿


ということを学んでいってくれればうれしいです。

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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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