手作りと市販品から 分別 を考える 【その1】

「バレンタインのチョコレートを手作りしたい!」
という子供に
「手作りよりも、買ってきたものがいいよ! 手作りだと失敗をする可能性もあるけど、市販のチョコならおいしいよ!」
と親が答えることはそれほど珍しいことではありません。これに対して
「手作りだから良いんだよ、市販のものには心がこもっていないもんね!」
と子供が返事をすることも珍しくありません。
この親子がチョコレートを手作りしながら、材料となる市販のチョコレートをつまみ食いをしたとき、そして完成したチョコレートを食べたときに満面の笑みで「おいしい」と味わうことも珍しくありません。
無分別は一般的には軽率なことを意味しますが仏教では区別しない、こだわらないことを意味する大切な言葉です。
市販のチョコレート、材料となるチョコレート、手作りのチョコレート、無分別の心で食べれば満面の笑みで「おいしい」と食べることができます。
しかし、どれが一番おいしいかと分別しながら選ぼうとすれば、ついつい“市販のものには心がこもっていない”などと悪口が出てしまいます。
無分別の心を保ちながら 満面の笑みで「おいしい」と言える心で日々を過ごしたいと感じます・・・
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