絵葉書法話36【依般若波羅蜜多故】

知力には勉強、体力なら運動、では気力は?
それには六波羅蜜の実践!
誰かの力になり、約束を守り、苦しみを乗り越え、何事にも一生懸命取り組み、心を調えて、仏の心で生活することが必要です。
絵葉書【36】依般若波羅蜜多故
基礎は大切です。
勉強面で言えば、基礎学力がなければ成績は向上しません。
体力面で言えば、基礎体力がなければ成績は向上しません。
その分、基礎ができている人は大きく飛躍する可能性が高いように感じます。
では気力の面において“基礎気力”とは何でしょう。
私は仏教が説く「誰もが生まれたときから頂いている尊い心(仏の心)」こそが“基礎気力”であると考えています。
この面を鍛えるためには、
・誰かの力になり
・約束を守り
・苦しみを乗り越え
・何事にも一生懸命取り組み
・心を調えて
・仏の心で生活する
という六波羅蜜があります。
しかし、六波羅蜜にばかりこだわってはいけないと、江戸時代の禅僧である仙厓義梵【せんがいぎぼん】禅師は
坐禅して 人は仏に なるという
われは仏の 子にかへるなり
と、“基礎気力”は身に付けるのではなく思い出すものだと説いてくださっています。
これから大きく飛躍するために基礎を大切にしていこうと感じたとき、仙厓義梵禅師が「われは仏の子にかへるなり」と表現した “基礎気力”も忘れてはいけないのです。
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